オンラインイベントにおいても、オフラインイベントと同様にQ&Aセッションは重要な役割を果たす。参加者の疑問を解決するだけでなく、オフラインでは質問しづらいことも質問できたり、質問者以外の参加者の共感を可視化できたりと、イベントの満足度を高めるカギとなります。今回は、質問を募集して回答を提供する方法と、そのために便利なサービスを紹介する。
目次__
- 1.オンラインイベントであれば、リアルタイムで質問できる】(#1-「オンラインイベントであれば、リアルタイムで質問できる」)
- 【2.Q&Aに対応する専任担当者を置く】(#2-qa「Q&Aに対応する専任担当者を置く」)
- 【3.オンラインイベントのQ&Aに特化したツールの利用を検討する】(#3-qa「オンラインイベントのQ&Aに特化したツールの利用を検討する」)
- 【4.より質の高い双方向コミュニケーションのために】(#4-「より質の高い双方向コミュニケーションのために」)
## 1.オンラインイベントでは、リアルタイムで質問することができます。
オフラインのイベントでは、セッションが終わってから手を挙げて講演者に質問するのが一般的だ。セッション中に質問を受け付けてしまうと、セッションの進行が遅くなってしまうからです。しかし、オンラインイベントでは、チャット機能などを使って、セッション中に質問を投稿することが可能です。講演者の講演中に参加者が質問を投稿しても、講演が中断されることはありません。
後で紹介するツールを使えば、参加者が何を疑問に思っているのか、何を知りたいのかをリアルタイムで定量的に可視化することができる。そうすることで、セッションやオンラインイベント自体がより有意義なものになります。
## 2.Q&Aを担当する専任者を任命する。
オンラインのライブイベントでは、参加者がチャットなどでリアルタイムに質問を投稿するのが一般的です。しかし、モデレーターがスピーカーとやりとりしながら質問を選ぶのは至難の業です。多数の質問が寄せられることが予想される場合は、質問を選ぶ専任の担当者を置くことをお勧めします。事前に録画した映像をライブ配信(リニア配信)する場合は、登壇者自身が回答することも可能です。
また、参加者からの質問が少ない場合には、事前に司会者と登壇者が打ち合わせを行い、よくある質問を用意しておくことをお勧めします。よくある質問は、参加者からの質問を促すきっかけになりますし、質問がなく質疑応答が盛り上がらないという事態を避けることにもつながります。質疑応答は、高い関心と熱意を持った参加者と交流する絶好の機会です。有意義な時間になるよう事前に準備することで、他の参加者の満足度も高めることができます。
参加者からの反応がすべて肯定的なものであるとは限らないことに注意することが重要である。特に匿名の場合、講演者に対する批判や誹謗中傷が目立つようなイベント運営は好ましくない。他の参加者にネガティブなイメージを与えてしまう危険性があります。このため、否定的なコメントをリアルタイムでフィルタリングできる上級スタッフがいた方がよい。
## 3.オンラインイベントのQ&Aに特化したツールの利用を検討する
前述の通り、オンラインイベントでのコミュニケーションツールとして真っ先に思い浮かぶのがチャットだ。[以前このブログでも紹介した【チャットロール】(https://www.brightcove.com/ja/resources/blog/live_stream_chat_1/ "Chatroll")は、ページに埋め込むだけでチャット機能を設置できるリーズナブルなサービスです。
しかし、たとえチャットであっても、実名を掲載しなければならないのであれば、質問を投稿することをためらう人がたくさんいるかもしれません。イベントの性質や選択するツールにもよりますが、人々が匿名で質問を投稿できるように設定すれば、おそらくオフラインの場合よりも多くの質問が投稿されるでしょう。
Recently, there have also been the emergence of tools that specialize in Q&A, such as <a href=“https://www.sli.do/jp” target=“_blank” title=“Slido”>Slido</a> and <a href=“https://pigeonholelive.com/” target=“_blank” title=“Pigenhole”>Pigenhole</a>, which can be used for online events. If you press ‘Like’ on a question that someone has posted, that question will be displayed at the top of the list, allowing you to express your sympathy or interest in that question. You can also display questions that you have prepared in advance and encourage participants to answer them, and then tally the results in real time and reflect them in the session.
オンライン・イベントにQ&A、投票、クイズ、アンケートなどを追加できるシステムを「オーディエンス・インタラクション・ツール」と呼ぶが、この分野のリーディング・カンパニーであるPigenhole社は、次のように述べている。
"ピジョンホールライブでは、オンラインイベント中にチャットやQ&Aなどのインタラクティブ性(双方向コミュニケーション)を実現することができます。これは参加者のエンゲージメントを高めるのに役立ちます。"
このようなサービスを利用すれば、オンラインイベントであっても参加者との双方向コミュニケーションを実現することができる。ただし、質問しやすい仕組みがあっても、参加者がそれを実際に使うかどうかは別問題だ。セッション開始直後から参加者に質問を投稿してもらう工夫や、ツールの使い方を説明する動画を流すなどの工夫が必要だ。さらに一歩踏み込んで、司会者がセッションの最初に参加者に質問を投稿してみるように促し、参加者がツールに慣れる時間を設けることも効果的である。このように、積極的かつ意識的に参加者のハードルを下げ、ツールを使いやすい雰囲気を作ることも非常に重要なポイントである。
## より質の高い双方向コミュニケーション
オンラインイベントは、デバイスを介して行われるため、どうしても一方通行のコミュニケーションになりがちだ。しかし、今回ご紹介したようなQ&Aツールを活用することで、オフラインイベントよりも質の高い双方向コミュニケーションを実現することが可能です。オンラインイベントを企画する際には、ぜひこのようなツールを取り入れることも検討してみてください。
オンラインイベントは、ニューノーマル時代のニューノーマルです。ブライトコーブは、オンライン イベント開催に必要なノウハウをまとめたホワイトペーパー「オンライン イベント徹底ガイド」(https://www.brightcove.com/ja/resources/downloads/guides/the-everything-guide-to-virtual-events/「オンライン イベント徹底ガイド」)(全 17 ページ)を作成しました。
