#動画マーケティングとウェブマーケティングは驚くほど同じ
様々なサイトで動画を目にする機会が増え、広告も静止画から動画へとシフトし始めている。また、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でも、写真と動画の両方がアップロードできるようになっている。言うまでもないことだが、消費者の動画利用はすっかり当たり前になった。
企業サイトでは、商品紹介動画からサポート動画まで、さまざまな動画の活用が見られるようになりましたが、一方で「動画の効果的な活用方法がわからない」という声も多く寄せられます。そんな疑問に少しでもお役に立てればと思い、基本的な考え方や事例をご紹介します。
本題に入る前に、「Webマーケティング」という言葉は非常に幅が広いので、ここでは少し範囲を狭めて、実際にサイトを運営する人の視点で定義してみたいと思います。例えば、Webサイトを運営する担当者、あるいは責任者が、Webサイト運営予算の中で具体的な施策を考えていく、というあたりを考えています。
一方、「動画マーケティング」という言葉も様々な使われ方をしているが、ここでは「ウェブサイトやウェブサービス、メールなどに動画を掲載すること」と考えたい。
こう考えると、「では、動画マーケティングとウェブマーケティングはどう違うのか」と疑問に思うかもしれない。この2つを比べてみると、やるべきことの核心はほとんど同じです。
例えば
- KPIの設定とPDCAサイクルの実践
- クリエイティブをクリックスルーさせ、コンバージョンにつなげる
- SEO対策の実施
などなど。
これらはビデオに限らず、一般的なウェブ管理で行うことだ。
## 動画マーケティングならではのポイントもある
一方、以下のようにビデオならではの要素もある。
- 動画には時間軸(タイムライン)があり、どの時点で盛り上がったのか、盛り上がらなかったのかがわかります。また、特定の人がどれくらいの時間動画を見たのか、最後まで見たのかを知ることも重要です。指標については、また別の記事で書きたいと思います。
- 映像には様々な規格があり、どんどん新しい規格が出てきます。画像はjpg、gif、pngでほぼカバーでき、新しい規格はあまりありませんが、動画は時代によって様々な規格が出てきます。今後は4Kに対応したファイルサイズの大きい素材も出てくるでしょう。運用する際には、これらの規格がどの端末で見られるかを意識する必要があり、運用者にとっては面倒な部分だ。
- 制作に手間がかかるし、クオリティにも幅がある。良い動画は一瞬でシェアされるが、日の目を見ない動画も相当数あり、高度なシナリオ作りと品質管理が求められる。ただ、最近は一般人がアップした動画もSNSで人気を集めており、視聴者層が広がっているのも事実だ。
## 動画マーケティングは難しすぎる?
ほかにもさまざまな違いがあるが、話をWeb担当者に戻すと、Web担当者がこれらの違いを正確に把握する必要はない。というのも、最近はこれらを簡単にサポートしてくれるツールやサービスがあるので、それらを有効活用すれば敷居はかなり下がるからだ。
例えば、"いろいろな規格がある "という問題は、当社の『Video Cloud』のようなオンライン動画プラットフォームを使えば解決できますし、当社のように時系列に沿った分析機能を備えているプラットフォームもあります。ただ、新しいシステムを導入する際には、既存のシステムとの連携や運用方法の変更が必要になるため、いかに早く既存のシステムと連携させ、簡単に立ち上げられるかがポイントになる。
利用目的によっては、スマホでの映像制作で十分な部分もあるし、より高いクオリティを目指したいのであれば、制作サービスを利用するという選択肢もある。
#動画マーケティングはまだ発展途上
また、Web上での動画の表現方法はまだまだ発展途上で、様々な手法やトレンドが生まれています(最近では、スマートフォンを意識して、表示領域が徐々に大きくなったり、縦長の動画が徐々に普及してきています。これについてはまた別の記事で書きます)。大規模で完成されたシステムや運用体制を持つよりも、常に小さな変化を積み重ねていくことで、動画運用に強くなれると思います。
ですから、動画マーケティングは一般的なWebマーケティングとは異なりますが、それをサポートする様々なツールがありますから、特に運用が難しいということはありませんし、むしろ新しいトレンドを取り入れやすく、PDCAサイクルを回し続けられることの方が重要だと感じています。