動画管理で留意すべき10のポイント

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企業にとって動画は、ブランディングや消費者の共感を得るために効果的だ。また、経営のグローバル化や5G時代の到来を見据え、動画の活用はさらに進んでいる。消費者に身近なSNSプラットフォームを見ても、Instagram StoriesやFacebook LIVE、TikTokなど様々な配信先が登場し、動画の視聴時間は加速度的に増加している。このような環境下では、ブランドの認知度向上、エンゲージメントの向上、顧客獲得、会員登録の増加、売上の増加といったビジネス的な成果が求められるため、コストに見合った動画を作りたいと考えるだろう。しかし、1本1本の動画制作にかかる労力は増え続ける。

- 各配信先への動画のアップロード、タイトル、説明文、htmlの編集
・映像制作会社や広告代理店と動画をやり取りする際、共有サイトへのアップロード、送信
・映像制作会社や広告代理店から送られてくる動画の整理、公開期限の設定と遵守

限られたリソースの中で上記の業務を遂行し、成果を上げるためには、効率的な運用管理が必要となる。では、企業内で動画を運用する場合、どのような管理が必要なのだろうか。

目次__

- 1.運営体制、アクセス権限] (#1-)
- [2.カテゴリ] (#2-)
- [3.タイトル] (#3-)
- [4.サムネイル] (#4-)
- [5.サブタイトル] (#5-)
- [6.配信範囲](#6-)
- [7.公開設定](#7-)
- [8.容量](#8-)
- [9.作成者、公開者、更新者、日時](#9-)
- [10.閲覧データ](#10-)

## 動画を管理する際に必要なアイテム

### 1.運用体制、アクセス権限

社内の動画数が増えてくると、安心して運用するために動画の運用体制やアクセス権限に関する社内ルールを定めることが重要になってきます。動画の主管者のほか、社内の各部署、動画制作会社、広告代理店などがどのような業務を行うのかを整理しておくことが重要です。

アクセス権を個別に設定できる環境であれば、アクセス権を定義したユーザーのリストを用意し、誰がどのタスクを実行できるかを明確にしておくことが望ましい。例えば、以下のようにアクセス権限を設定します。

- ビデオ制作会社または広告代理店:動画のアップロードのみ可能
- 動画管理者:動画管理者:動画のアップロードに加え、タイトルや説明文などの編集、動画の分析・削除が可能
- システム管理者:システム管理者:上記に加えて、ユーザーの管理や各種設定の変更が可能。

### 2.カテゴリー

作成した動画が、広告用動画なのか、その他の目的の動画なのか、どの商品やキャンペーンの動画なのかなど、カテゴリーを整理してみよう。

複数の商品カテゴリがある場合、動画にグループ属性を割り当てることができます。この場合、プレイリストを作成することで、関連する動画をまとめて表示することができ、興味のある視聴者が他の動画を視聴しやすくなります。これらを使用する場合は、すべてのグループ化で一貫性を保つために、リストで管理する必要があります。

### 3.タイトル

管理者にとってタイトルは、動画の数が数百、数千と増えていく中で、動画の内容を把握しやすくするために重要です。検索性を高めるためにも、ネーミングルールの確立を検討するとよいでしょう。動画の配信先によっては、同じ素材でも長さの異なるバージョンを作成することもあります。そのような場合は、タイトルに配信先名を含める。

例"20190726(制作日またはリリース日)_CM(カテゴリー名)_SummerSale(キャンペーン名)_FB(配信先名。フェイスブック(FB))"

### 4.サムネイル

サムネイルは視聴者の注目を集め、動画を再生してもらうために非常に重要であり、管理者が動画を識別する際の時間短縮にも役立つ。

目的別に複数のバージョンの動画を作成する場合、サムネイルは多くの場合異なるものになります。例えば、キャンペーン専用ページにはキャンペーン専用のサムネイルを、商品ページには商品専用のサムネイルを用意することができます。必要に応じてサムネイルをスムーズに入れ替えられるように、これらを管理する必要があります。

### 5.字幕

字幕は、耳の不自由な方や日本語を母国語としない方にとって、とても重要なものです。また、音声の再生が難しい環境でも動画を見ることができるため、視聴者にとっても大変便利です。字幕ファイルを作成して追加した場合は、それぞれの字幕ファイルを動画と一緒に保存しておくと良いでしょう。

### 6.配信範囲

各ビデオの配信先は以下の通り。

- オウンドメディア__(企業ウェブサイト)
- __アーンドメディア__(フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなど)
- __ペイドメディア__(広告)

### 7.パブリッシング設定

動画の公開状況(公開、限定、非公開など)と公開期間(開始日と終了日)のリストを保管する。

特典映像にパスワードなどの管理機能を使用している場合は、管理項目に含める必要があります。また、公開期限については、モデルリリース(肖像権使用契約書)で被写体から同意を得た使用期間をうっかり超えてしまわないように注意しましょう。

### 8.定員

各動画のサイズを把握しておくことが重要です。自社サーバーを利用する場合でも、クラウドサービスを利用する場合でも、動画の本数やサイズが増えることを想定し、必要な容量と予算を算出する必要があります。また、ストレージの容量が足りなくなった場合、スムーズに拡張できるかどうかも確認しておくとよいだろう。

### 9.作成者、発行者、更新者、日時

動画の作成者(アップロード者)、作成日時、公開者・公開日は、動画を整理する上でとても便利な項目です。また、すでに公開されている動画を差し替えたい場合もあるでしょう。動画を更新した人と更新された日時を記録しておけば、何か確認したいときに確認しやすくなります。

### 10.データの閲覧

動画をビジネスの成果につなげるためには、視聴データの確認と管理が必要だ。動画はテキストや画像と異なり、クリックすることで再生され、視聴時間を計測できるという特徴がある。この特性を活かし、動画の効果測定・分析、社内関係者への共有において、確認・管理すべき指標を以下に示す。

- 再生回数
- 総視聴時間

これらは視聴者の意識レベルを測る基本的な指標である。

- 定着率、完走率

これらは視聴者の関心度(エンゲージメント)を測る基本的な指標です。離脱者が多いポイントがあれば、クリエイティブの修正に反映させることができる。

企業における動画活用は年々進んでいますが、動画マネジメントを振り返る機会は少ないのではないでしょうか。動画を業績につなげていくためにも、上記を参考に自社の動画運用状況を再チェックしてみてはいかがでしょうか。

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