導入事例

延べ10万回再生されたSoftBank Worldのライブ/オンデマンド配信を支えた動画配信プラットフォーム

延べ10万回再生されたSoftBank Worldのライブ/オンデマンド配信を支えた動画配信プラットフォーム
営業担当者がお客様にリンクを送ったり、商談の場で再生したりしてくれるような動画が求められていますから、マーケティング側もそれらの声にこたえられるコンテンツを準備していきます。
田島 誠氏ソフトバンク株式会社 法人マーケティング本部 マーケティングコミュニケーション統括部 エクスペリエンス部 イベントプロモーション課 課長

正確なログ取得が顧客を知る第一歩

 

ソフトバンクは、ソフトバンクグループの情報通信事業を担う中核会社だ。iPhoneを国内に初めて投入したキャリアであり、“お父さん”のテレビCMで一般への認知は高い。一方、B2B事業にも積極的だ。通信回線の法人契約だけでなく、AIやRPA、IoTなどを活用して顧客のさまざまな課題を解決するソリューションビジネスを手掛け、近年大きな成長を遂げている。

法人マーケティング本部 マーケティングコミュニケーション統括部 エクスペリエンス部 イベントプロモーション課 課長 田島 誠氏は、「働き方改革が叫ばれる中、営業担当者は限られた時間でお客様と対面しなければなりません。ビジネスをさらに拡大するためには、デジタルを使って顧客を知り、スムーズな営業活動に結びつける仕掛けが必要でした」と話す。

顧客の課題についてあらかじめデジタルでスクリーニングしておき、ピンポイントで顧客の課題を解決できる提案を行う。その新しい営業スタイルを確立するために、潜在顧客の情報を広く収集できる仕組みは重要な位置を占める。そこで同社は、動画の積極活用に踏み切ることになった。年次イベントSoftBank Worldにおいて、動画のライブ配信を実施することにしたのだ。

「過去のSoftBank Worldでは、“本当は参加したいけれども、地理的/時間的な制約で当日会場に来ることができない”という声を多数いただいていました。そこで昨年からライブ配信の枠を拡大したのですが、動画視聴ログを取れないという問題がありました」(田島氏)

 


ブライトコーブで正確かつ詳細なログを取る

 

2018年のイベントでは、ライブ配信とオンデマンド配信を実施した。しかし、Webサイトの訪問ログは取れても実際にその顧客が動画を見てくれたかどうかはわからない。そのため、顧客情報を幅広く集めるという営業のデジタル化に必要な要件を充たすことはできなかったのだ。そこでSoftBank World 2019では、この課題を解決できる動画プラットフォームとして、ブライトコーブのVideo Marketing Suiteを全面採用することになった。ブライトコーブを使えば、視聴回数や視聴時間、日時など詳細なログを取ることができる。また、他のシステムと組み合わせることでより詳細な視聴データが取得・分析できるのだ。

SoftBank World 2019では動画のライブ配信を実施することを積極的に告知。来場者数は変わらなかったものの、登録者数は1.4倍になり、動画は10万を超える再生回数を記録した。「登録すれば動画を見られる」、「地元に居ながらリアルタイムにイベントに参加できる」と考えた顧客も多かったと見られる。イベント当日は、基調講演とセッションの合計37件のライブ配信を実施。イベント終了後も、うち35件をアーカイブとしてオンデマンド配信している。

そのほかに、イベントに合わせて事例動画や中小企業向け動画など、複数のコンテンツも用意した。コミュニケーション部 コミュニケーション推進課 白坂 麻美氏は、「コンテンツごとに、視聴スタイルがわかるのが効果的でした。どの動画を、どれくらい見てくれたか、という情報は貴重です」と話す。

 


複数の先進機能を活用

 

初めてのBrightcove Liveを利用したライブ配信だったが、運用は万全だった。コミュニケーション部 コミュニケーション推進課 斎藤 和香氏は、「実は、ブライトコーブの管理画面を初めて触ったのはイベント当日でした」と明かす。「何よりユーザーインタフェースがとてもわかりやすく、初めてでも直感的に操作することができました」。

そのために、裏側でリハーサルを徹底した。スタッフがイベント準備に忙殺される中、エンジニアチームは複数の外部委託業者と密に連携を取った。ライブ配信を滞りなく実施するために、イベントのタイムテーブルをあらかじめ入手し、時間をかけて準備した。同時に、動画のアーカイブ配信にあたっても、撮影業者がエンコードした上でブライトコーブへ直接アップロードするプロセスを整えた。これにより、運営スタッフの作業を最小限に抑えることができた。サムネイルやタグの設定も、ブライトコーブ環境の中で共有しやすいため、作業工数は大きく下がった。

内部のプロセス改善だけでなく、顧客の利便性も高めた。顧客にとって便利な機能は、なるべく使うようにしたのだ。たとえば、アダプティブビットレート。これは、動画の品質をユーザーのネットワークやデバイスに最適化し続けながら配信できる機能で、高く評価された。

ソフトバンクは、今後も積極的に動画を活用していく方向だ。白坂氏は、「動画コンテンツには、短時間でわかりやすく伝えることが求められています。私自身、これまで以上に勉強して、より良いコンテンツを積極的に展開していきたいと考えています」と話す。田島氏は、「1分半でわかる動画が理想。営業担当者がお客様にリンクを送ったり、商談の場で再生したりしてくれるような動画が求められていますから、マーケティング側もそれらの声にこたえられるコンテンツを準備していきます」と話している。