導入事例

Rogers Media、デジタル動画体験でカナダのメディア市場を牽引

毎日さまざまなスポーツをさまざまな時間帯に観ているスポーツファンと、多様なコンテンツ、 動画、伝統的なメディア、スコア、あるいはデータをすべてデジタル機器で見られるということには、とても重要な関連性があるのです。
Dale FallonDirector of Digital Product Management at Rogers

複数のプラットフォームでのターゲットを絞った無料コンテンツ配信が、視聴者数と収益を飛躍的に改善

1 世紀以上にわたって、技術の進歩はユーザーの行動を変化させ、出版や放送に関わるビジネスの進化を促してきました。このような傾向は、この数年間にストリーミング サービスやソーシャル動画といった従来型のメディアに代わるサービスの人気が急激に高まるにつれて、さらに加速しています。この新たな環境において時代遅れにならず、更に利益を上げ続けるために、従来型の放送業に携わってきた人たちは新たな成長モデルとオーディエンスの収益化モデルを模索し続けています。

こういった進化に成功している企業の 1 つが、カナダの大手メディア企業である Rogers Media です。Rogers Media の傘下には 100 社以上のブランドがあり、ニュース、スポーツ、ライフスタイル エンターテイメントを、視聴者 1300 万人以上にデジタル配信しています。長年にわたるイノベーションの歴史でも知られる Rogers Mediaは、新しいビジネスモデルの中心にデジタル動画を据えているのです。

オーディエンス獲得の原動力は、高度にカスタム化された無料の動画プログラム

Rogers Media のコンテンツには、政治から健康、芸術まで様々なトピックにわたるカナダの全国放送やローカル局の旬な番組が含まれているほか、米国から購入するプライムタイム番組もあります。また、同社はカナダ人に最も人気のあるチームを中心にしたプロ / アマ スポーツイベントの放映権も有しています。このような的の絞り方をしたプログラムにより、すべての人に観たい番組があるようなラインナップを確保しています。

Rogers Media の一翼を担うローカルの City™ ブランドでは、主要な差別化要素としてプライムタイム ショーを無料で放送しています。「主要チャンネルで現シーズンのショーを無料で提供しているのは当チャンネルだけです」と、Rogers Media のデジタル製品開発部ディレクターである Kasra Zokaei 氏は言います。「当チャンネルのコンテンツは広告によって収益を得ています。一方で、他のほとんどのプラットフォームは会員登録制で、過去のシーズンのコンテンツしか提供していません。当チャンネルなら、見逃した古いシーズン以上のものを視聴者に提供できます。」

ケーブルテレビと契約していない人に、その時点にふさわしい最新の番組を観られるという満足感を提供することは、Rogers Media が新たな視聴者を獲得する一助となっています。それを支えているのが、Rogers Media の動画へのアクセスに認証を求めない、という同社の決定であり、このおかげで視聴者は面倒な手間をかけなくても現シーズンの番組を見ることができます。この便利さは、カナダでプライムタイム番組を見たい人のためのチャンネルとして、City の地位を確立するのに役立ちました。

アプリ配信の動画が、モバイル中心のオーディエンスをひきつける

Rogers Media のライブ番組やカスタム番組は、デスクトップ、モバイル、タブレット、そして IoT デバイスといった複数のデジタル プラットフォームからアクセス可能です。カナダ中のオーディエンスにリーチするという戦略の一環として、Rogers Media はブランドの各種チャンネルに無料アプリを組み合わせており、視聴者は外出中でもオンデマンドで動画コンテンツを視聴できます。このようにして、Rogers Media は既存の視聴者を維持しながら、同時に 新たなオーディエンスを獲得しているのです。「当社はこのハイブリッドなアプローチのパイオニアです。消費者に一部コンテンツを無料で、しかも認証なしで提供することに加え、リニア TV のチャンネルへの有料アクセスにも特別な仕組みを用意しています」と Zokaei 氏。「当チャンネルのリニア TV のオーディエンスには IT に詳しい人が多く、私たちが提供するデジタル プロダクトに馴染むのも早いため、モバイルで視聴している人も数多くいらっしゃいます。ですから、私たちは動画の視聴について最高のモバイル体験を提供しようと努めています。」

Sportsnet が君臨:マルチ プラットフォーム戦略が収益とオーディエンス増加を牽引

Sportsnet® は、多様なプラットフォーム向けに複数のビジネスモデルを通してコンテンツを配信している Rogers Media 最高の成功事例です。カナダでナンバーワンのスポーツ専門チャンネルである Sportsnet® は、地域的、全国的なスポーツ報道や深掘り分析、そして NHL、MLB、NBA、カーリング、WWE などの多様なプロスポーツ リーグの生中継への 1 日 24 時間、年中無休のアクセスを提供しており、オールラウンドなスポーツファンにはうってつけです。視聴者は、Sportsnet のウェブサイトまたは Sportsnet アプリから、無料で広告付きコンテンツにアクセスできます。加えて Rogers Media では、Sportnet のリニア TV 6 チャンネルで配信しているライブ ストリーミングをいつでも、どこからでも、様々なデバイスで楽しみたいスポーツファン向けに、会員制の OTT プロダクト ー Sportsnet NOW ー を提供しています。消費者に直接届けられる北米初の主流スポーツ TV チャンネルとなる Sportsnet NOW はデスクトップで観ることができますが、モバイル機器、Apple TV、Xbox などのコネクテッド TV プラットフォームでも、Sportsnet アプリを通じて視聴できます。

「Sportsnet モバイルアプリが私たちの成功のカギです。このアプリは動画の配信に強くフォーカスしています。視聴者の構成を見ると、モバイルを上手く使用している人が非常に多いのです。そのため私たちはブランドをすべての主要モバイル機器に拡大しています」とデジタル製品管理部門のディレクターである Dale Fallon 氏は言います。

Sportsnet アプリは、Sportnet のオーディエンス数を大きく増加させるために貢献し、Rogers Media のスポーツ ポートフォリオ内の収益ドライバーとなっています。iOS と Android で提供されており、nextMEDIA Digi Awards の Best Mobile Utilities 部門で最優秀賞を、Apple Best of Awards で Best Apple Watch App 賞をそれぞれ受賞しました。このアプリはファンに大人気となり、モバイルアプリのスポーツ部門では常にトップクラスのダウンロード数を誇ります。

「毎日さまざまなスポーツをいろいろな時間帯に観ているスポーツファンと、多様なコンテンツ ― 動画、伝統的なストーリー記事、スコア、あるいはデータをすべてデジタル機器で見られるということは、とても重要な関連性があるのです」と Fallon 氏は説明します。「当社のプロダクト ポートフォリオは、そのすべてをカバーしています。」

Brightcove Platform なら、デジタル動画への移行も簡単

Rogers Media の目標はシンプルで、どこであれ人が観たいと思っているところに動画を配信する、というものです。ブライトコーブのテクノロジーを使えば、その目標は達成できます。

Fallon 氏は次のように言っています。「全般的に言えば、ブライトコーブの製品プランとロードマップは、SSAI にしろ、Brightcove Social にしろ、モバイル SDK にしろ、あるいはさまざまな広告サーバーとの統合にしろ、私たちのニーズにぴったりでした。ブライトコーブは、本当の意味で私たちのパートナーです。私たちのビジネスのニーズと、ブライトコーブがメディア業界のトレンドやメディア企業の優先課題だと認識しているものが、合致しています。」

Zokaei 氏は、ブライトコーブの Video Cloud ソリューションの高機能な適応性とその卓越した技術を称賛しています。

「ブライトコーブのプレーヤーは現在市場に出回っている中で最も速く、これは私たちのオーディエンスのような高速で途切れのない視聴体験を求める人々にとって、とても重要なことです。また、このプレーヤーはブランドに合わせたカスタマイズや修正にも高い柔軟性があります。当社のブランドにはそれぞれ独自のニーズがあるため、カスタム化はとても重要なのです。」

概して Rogers Media とブライトコーブの協力は、確かな結果をもたらしています。ローカルに合わせた動画コンテンツをデジタル プラットフォームに拡大することで、Rogers Media は広告主にとっての潜在的な価値を再定義する道も見つけました。

Rogers Media のイノベーションは続く

ブライトコーブからの技術面での大きなサポートを受けて、Rogers Media は拡大のためのイノベーティブな方法を模索することに集中することができます。同社は、代替的なコンテンツを見つけやすい形で視聴者に紹介する方法を組み入れたいと考えています。また、リアルタイムでコンテンツを視聴したい人のために、デジタル ライブフィードの機能も模索しています。

収益化の機会を増やすためには、Rogers Media はブライトコーブの SSAI ツールの使用を計画しています。これは広告ブロッカーの影響を軽減するとともに、TV のような見やすさを複数のプラットフォームで実現するためのものです。同社では、すでに Brightcove Social を主要ブランドで実装し、動画公開の合理化と、ソーシャル ネットワークと自社で所有 / 運営しているサイト全体でのパフォーマンス データの収集が可能になっています。

最終的に、Roger Media はただ企業としての成長を目指しているだけではありません。適切で信頼できるコンテンツを、オーディエンスが見たいところに提供するというブランドの構築を続けていきたいと考えています。Zokaei 氏は次のように説明しています。「私たちは、オーディエンスが視聴に使いたいプラットフォームにコンテンツを届けることで、観たいコンテンツを簡単に観られるようにしたいと考えています。」

「視聴者を地域の大ファンに変えていくために、私たちのコンテンツを利用しているのです。私たちは、視聴者が長時間にわたって当社のチャンネルを視聴し、デジタル プロダクトを使い、各ブランドと双方向に結びつくために時間を取ってくれることを目指しています。」