導入事例

Acorn TV は OTT サービスの会員数が過去 2 年間で 400% 増加

動画プラットフォームの速度、機能性、そしてスケーラビリティーこそ、OTT サービスに視聴者が求める高品質なエクスペリエンスを提供するために最も重要なのです。
Titus BicknellChief Digital Officer and EVP, Operations, RLJ Entertainment

高品質でニッチなコンテンツとデジタル ストリーミングで視聴者を引き付ける

2011 年にサービスを開始した Acorn TV は、高品質で注意深くキュレートされたイギリスのミステリーやドラマを、目の肥えた視聴者に提供しています。他とは違うプレミアムなオーディエンスをターゲットとする会員制のストリーミング サービスの草分けとして、Acorn TV はアガサ・クリスティーの「名探偵ポワロ」や、「刑事フォイル」、「ドクター・マーティン」、「バーナビー警部」など、ここでしか観られないシリーズを配信しています。

背景

上質なイギリスドラマに特化していることで有名な Acorn Media Group は、20 年間以上にわたりイギリスのミステリーやドラマなどのテレビ番組コンテンツを、放送、DVD/ブルーレイ、デジタル ストリーミングなど様々なメディア プラットフォームを通して米国のオーディエンスに配信しています。SVOD サービスを通じ、Acorn TV の視聴者は、150 社の提携先から提供される 3,000 時間もの番組にアクセスできます。このストリーミングチャンネルは、世界的なエンターテイメント コンテンツ配信会社である RLJ Entertainment(NASDAQ:RLJE)が保有する、ニッチな分野を対象とした 3 つの会員制動画チャンネルのひとつです。

Acorn TV は、当初の目標であった新しいデジタル会員顧客数を上回る成果を上げ、年末までに OTT ビジネスからの収益を倍増する勢いです。「Acorn TV は、熱中している分野の特定のコンテンツを提供しており、さらにそのコンテンツをさまざまなデバイスに迅速に配信できるため、会員になってくださるのです」と語るのは Titus Bicknell 氏。Acorn TV の親会社 RLJ Entertainment の最高技術責任者であり、オペレーション部門のエグゼクティブ バイスプレジデントです。「OTT を使えば、大きな放送局でなくてもコンテンツの配信ができるようになります。」

2016 年 3 月、Acorn TV は有料会員が 250,000 人を超えたことを発表しました。これは年会員の増加率 100% にあたります。Acorn TV が従来型のテレビ放送の付属として開始したニッチなストリーミング サービスは、今や放送にとって代わろうとしています。

ストリーミングが既存のオーディエンスを変革し、新たな年齢層を呼び込む

「何年も昔から、視聴者は弊社だけが提供している特定のコンテンツを探して、Acorn TV にたどり着いていました」と Bicknell 氏は言います。「米国でまだ普及していないコンテンツを見つけて、最初の提供者として配信することに注力しています。私たちが最初であるからこそ、顧客はここにやってきて、とどまるのです。」

一番早くコンテンツにアクセスできるという点に注力したことは、Acorn TV の固定顧客の一部である高齢者層が、放送による配信からデジタルス トリーミング契約へと移行する原動力になっています。しかし、Acorn TV の視聴者増加は、主に新たなセグメントである 18 ~ 25 歳の層から来ています。「さまざまなデバイスやプラットフォームを通して視聴できるということが、この若い世代には大きなアピールになっているのです」と Bicknell 氏は指摘します。「この年齢層は、文字通りまったく違った見方をしているのです。ケーブルテレビは最初から持っていません。おそらくテレビさえ持っていない場合も多いでしょう。しかし、彼らはほとんど常に、複数のスクリーンを同時に見ています。例えばモバイルデバイス、タブレット、あるいはゲーム コンソールといったところです。生活の中心としてのテレビという考え方自体が、大きく変化しています。」

多様なデバイスにストリーミングできることで、Acorn TV はこの新たな年齢層の顧客を多数獲得することができました。Bicknell 氏が言うように、「これはデジタル ストリーミングの本当のフロンティアなのです。既存顧客の視聴習慣を変えるだけではなく、新たなオーディエンスの視聴習慣を確立するということです。」この実現のために、Acorn TV はデジタル コンテンツを Apple TV、iDevice、Roku デバイス、Samsung のスマート TV、PC およびモバイル Web などに配信しています。「私たちの持つコンテンツへのニーズと、できる限り多様な方法で配信することにまつわる現実との乖離を、できるだけ減らすことをビジネスにしているのです」と Bicknell 氏は言います。複数のデバイスでコンテンツを視聴できるようにすることで、より広範な視聴者に Acorn TV の独自の番組編成を楽しんでもらえるようになります。

柔軟なインフラを構築

「ニッチ市場でのビジネスで最も難しいのは、対象にできる視聴者の数の予想が難しいということです」と Bicknell 氏は言います。しかし、 Acorn TV はストリーミング デジタル コンテンツを直接視聴者に届けるビジネスの潜在力を認識しており、動画再生件数が何億件まで増加してもサポートできるインフラを開発しました。「デジタルは、ニッチから世界で最も普及したテクノロジーになりました」と Bicknell 氏は言います。「つまり、常に一連の技術を刷新し続けなければならなかったということです」

当初の難問は、ビジネスからの収益が上がるまでの間の、新しいデジタル配信テクノロジーにかかる費用の管理でした。Acorn TV では、柔軟で敏捷、かつ迅速に実装が可能なテクノロジー戦略を立てました。「デジタル テクノロジーは目を見張る進化を遂げました」と Bicknell 氏は説明します。「それはデジタルの世界において試練でもあり、チャンスでもありました。常に変化しているのです。」

Acorn TV は、オンライン動画プラットフォームにブライトコーブを選びました。スケーラブルで信頼性の高いテクノロジーだからです。「私の経験から言えば、重要なのはプレーヤーです」と Bicknell 氏。「プレーヤーの(そしてその裏にあるプラットフォームの)速度、機能性、スケーラビリティー、そして柔軟性こそ、OTT サービスに視聴者が求める高品質なエクスペリエンスを提供するために最も重要なのです。」ブライトコーブのプラットフォームによって、Acorn TV は、変わりゆく顧客の要望に応えるために、簡単かつ迅速に、対応デバイスを新しく追加することが可能になっています。視聴者は、スマート TV、モバイルデバイス、タブレット、Fire TV、Fire TV Stick など、ますます多様なデバイス上で Acorn TV が提供する番組を視聴できるようになります。現在は、Fire TV のネイティブ アプリの開発が進んでいます。

「結局のところ、各種プラットフォームを複雑に組み合わせて使っても、信頼性と安定性を守りながら配信ができなければ、仕事がなくなってしまいます。ブライトコーブは、そのコアとなる動画サービスにおいて常に信頼できるプロバイダーであり続けています」と Bicknell 氏は振り返ります。

OTT がさらなるニッチ チャンネルの扉を開ける

Acorn TV と RLJ Entertainment では、ニッチなコンテンツ マーケットへの事業拡大を狙っています。「OTT があれば、より多くの人がコンテンツを制作し、配信できるようになります。多くのチャンネルが誕生しており、特定のタイプのコンテンツを求めるオーディエンスを引きつけています」と Bicknell 氏は続けます。

RLJ Entertainment は現在、ブライトコーブのプラットフォームを活用して、ほかに 2 つのニッチ チャンネルを提供しています。高品質で洗練されたコンテンツを提供する UMC(Urban Movie Channel)と、健康的なライフスタイル ブランドである Acacia TV です。同社には、豊富なコンテンツ ライブラリーがあり、さらに別の独立チャンネルを作れる可能性があります。また、さらなるメリットとして、Bicknell 氏は OTT 配信のコストが DVD やブルーレイのソフトを製作するよりも安いということを挙げます。Acorn TV が OTT の規模を拡大する中で、マージンが増加し、さらなるコンテンツへの投資が可能になっています。

「私たちが構築するプラットフォームとテクノロジーには大きなスケーラビリティーがあり、当社のニッチ コンテンツを観たい視聴者はもっとたくさんいると考えています」と Bicknell 氏は締めくくりました。