Video Cloud SocialでYouTubeの公開設定を管理
こんにちは、ブライトコーブ株式会社 Digital Marketing Territory Managerの大野です。
頻繁にお客様より頂く質問事項として、「Video CloudとYouTubeが競合ですか?」という質問を頂きます。回答はYesでもありNoでもあるのですが、弊社としてはYouTubeも是非ご活用くださいというスタンスです。なぜならば、YouTubeには10億人の視聴者が存在し、「認知」という目的には最も優れた動画プラットフォームの一つだからです。
その半面、エンタープライズ企業のYouTube上における動画管理は永遠の課題です。
ブランドもしくは国ごとに増え続けるYouTubeチャンネル、社内もしくは下請会社へのアクセス権共有で、既に無法地帯状態となっているチャンネルも多いのではないでしょうか?
弊社ではVideo Cloud Socialという機能により、YouTube・Facebook・Twitter上の動画管理をVideo Cloudを通じて実施可能です。今回はSocialの隠れた機能(?)を紹介します。
目次
1. Socialについて
前述の通り、SocialはVideo Cloudを通じてYouTube等の各種SNSにおける動画管理する機能です。
仕組としてはシンプルなもので、Video Cloudにアップロードされた動画を、各種SNSのAPIを利用し指定のSNSにアップロードするものです。また、Socialには自動同期機能や、各種SNS上の再生状況や反応を一元管理する機能があります。これにより、管理者は煩わしい各種SNSの管理から解放され、工数を削減可能です。
2. Social (YouTube連携) の課題
SocialはYouTube連携において、公開時の選択肢として以下3種類のプライバシー設定を用意していました。
・公開
・限定公開
・非公開
これはYouTubeに用意されている公開オプションを流用しているもので、限定公開はURLを知る人が閲覧でき、非公開は管理者だけが閲覧可能な選択肢です。
Socialでは予め上記の選択肢を設定頂くことで、Video CloudからYouTubeへアップロードした際にプライバシー設定が可能です。
公開後にプライバシー設定を変更する場合は、YouTubeにログインし変更を頂く必要がありました。こちらが管理者にとって、結局のところVideo CloudとYouTubeの二重管理となってしまう点は弊社としても課題でした。
3. yt_privacy_status
2の課題を解決すべく、弊社にて用意している機能が「yt_privacy_status」という項目をVideo Cloudのカスタムフィールドに設定し制御する方法です。以下よりカスタムフィールドの設定を順を追って説明して参ります。(以下は全て管理者権限が必要です)
Video Cloudにログイン後、右上にある「管理者」から「カスタムフィールド」を押下ください。(カスタムフィールドが表示されるまで、少々時間が必要です。もし表示されない場合は、ブラウザのFlashを有効にして下さい)
「カスタムフィールドを追加」を押下ください。
- 「カスタムフィールドを追加」を押下し、各フィールドに以下を設定ください。
・名前 :YouTube Privacy Setting
・内部名:yt_privacy_status
・種類 :リスト
・値 :private,public,unlisted
※「名前」は自由に設定頂いても問題ございませんが、その他のフィールドは上記の通り設定ください。
- 最後に左下にある「変更の保存」を押下してください。
4. Socialの設定
次にSocial側の設定を実施します。Social側の設定を順を追って説明致します。
Video Cloudにログイン後、Socialモジュールにログインし、「配信先」を選択し該当のYouTube配信設定を選択してください。
「この配信先のデフォルト」の右にある「編集」を押下後、「表示」タブを押下して下さい。
「プライバシーの設定」にて「YT_Priivacy_Status カスタムフィールドの使用」を選択して下さい。
- その後、Socialにて自動同期を設定下さい。詳細はこちらを参考に下さい。
5. 動作検証
まず、Mediaモジュールの動画一覧より、YouTubeにアップロードしたい動画を選択して下さい。
選択後、右下にある「カスタムフィールド」に「YouTube Privacy Setting」が存在することを確認してください。(3-(3)で設定した名前が反映されています)
リストから unlistedを選択し保存してください。尚、各リストは以下を意味します。
・private:非公開
・public:公開
・unlisted:限定公開
※何も選択しなければ(値がnullの場合)「public」を選択したことになりますのでご注意ください。
その後、3-(4)にて設定した同期設定をタグに登録ください。
しばらくするとYouTubeへ自動的に動画がアップロードされます。また、YouTubeの管理画面(クリエイターツール)にて問題なく限定公開されているのが確認できます。(右にある∞のようなマークが限定公開を意味します)
- 次に再度Mediaモジュールのカスタムフィールドを「public」に変更します。すると、間もなくYouTube側も公開になっているのが確認できます。(右にある地球のマークが公開を意味します)
※参考サイト
動画のプライバシーステータスを設定する
※注意
本機能はカスタムフィールドの利用が必須となります。その為 Video Marketing Suiteにおいては ProfessionalもしくはEnterprise以上のエディションをご利用頂く必要があります。