視聴者を没入させる動画体験の作り方

視聴者を没入させる動画体験の作り方

このブログ記事は、INBOUND 2017においてブライトコーブが発表した、動画による取り組みの価値を高めるためのプレゼンテーションを加筆した全5回シリーズの第2回目です。

筆者は最近フランス南部へ旅をしました。もう何か月もたっていますが、今でもその休暇を懐かしく思い出し、あの日々に食べたものや訪れた場所を詳細まで思い出していることがあります。では私が先週毎日何をしたか、つまり何を食べ、どこへ行ったかを、同じくらいすんなりと詳しく説明することはできるでしょうか?正直なところ、おそらくできないだろうと思います。ではなぜ休暇の思い出は心に残るのでしょうか。一言で言いましょう。体験です。体験こそすべての原動力なのです。

同じ戦略が、動画にも当てはまります。パワフルかつ効果的で、魅惑的で記憶に残る動画というのは、日常の枠の中に納まるものではなく、枠からはみ出し、見るものを引き込んで夢中にさせる体験をもたらします。これはただあなたのホームページに動画を置いて終わりという話ではありません。動画が導く、記憶に残る体験を作るということなのです。

没入体験に最適なコンテンツ媒体

 

素晴らしいデジタル体験は、没頭できて、インタラクティブで、個人的なものです。このような体験というのは、人の感じ方やものの買い方、そして他人への勧め方を変化させる力があります。そして動画はそのような体験を提供するのに最適なデジタル コミュニケーションの形です。

動画は雑音を切り開いて届きます。動画の核には、個人的で人間的なつながりがあります。動画は、他のどのようなデジタル媒体よりもうまく人の体験を再現します。そして動画は複雑なトピックを、飲み込みやすくわかりやすいコンテンツへと変えます。

しかしただ動画を配信するだけでは不十分です。あなたのオーディエンスをエンゲージし、次のステップへと踏み出す動機付けをするのが体験です。没頭できる動画体験は、企業がそのオーディエンスとつながる方法を変革させるのです。

多くのマーケターは、動画をウェブサイトにただ貼り付け、動画マーケティングという箱の中をチェックするだけです。でもそれでは動画が全体のデジタル体験の一部として使用されていることにはなりません。動画の周囲に作り上げる体験は、見るものを喜ばせるものでなければなりません。行き先を作るものであり、邪魔をするものであってはならないのです。

枠組みを取り払う

 

企業はどのようにして動画でイノベーションを起こして大きな業績を上げているのでしょうか?動画界のリーダーは、「箱の外」で考えています。動画を周りのコンテンツと統合することで、真に没頭できて記憶に残る体験を推し進めているのです。動画をコール トゥ アクション、リードフォーム、あるいはイーコマースのリンクで補完しています。動画プレーヤーの外にあるコンテンツと、中で再生しているコンテンツを結びつけているのです。

また、動画界のリーダーたちはページ内の配置によってROIを何倍にもすることを考えています。大きなプレーヤーボックスを1個だけページに設置して、それを全ユーザーがクリックしてくれることを祈るのではなく、ユーザーが選択できる道筋を複数用意します。エンゲージさせやすい動画サムネイルをいくつか置いて、ユーザーに自分に一番合っていそうなものを選んでもらうのです。

パーソナライズし、コンテクストにあった動画コンテンツを使うことで、状態ごとにメディアを用意することができます。つまり、視聴者が再生前、再生中、そして再生終了後に見るものを具体的に指定することができるのです。

また、動画の視聴体験を、動画にインタラクティブ機能を追加することで、椅子にもたれての視聴モードから、前のめりのエンゲージモードに変えることができます。

 

箱の中身を増やす:動画にインタラクティブ機能を

 

動画マーケティングで、インタラクティブ動画は人気のトレンドです。そしてそれには確かな理由があります。インタラクティブ性というのは、動画コンテンツにユーザーが能動的に関わることを可能にする、さまざまな機能を追加したものです。通常は一方通行であったものを、双方向の対話にすることができるのです。インタラクティブ機能の形は様々です。

クイズ(小テスト):動画を一時停止してクイズを出題します。オーディエンスに何か尋ねましょう。動画の先に進む前に、「理解があっている」ことを確かめることができます。

Q&A:オーディエンスをエンゲージし、さらなるコンテンツの選択肢を提示するために役立つデータを把握しましょう。

ブランチング(枝分かれ):クリックやタップで情報フローを制御します。ウェブサイトを閲覧しているときに必要な情報を探すのと同じように、視聴者は動画を見ながら選択していくことができます。

ホットスポット:動画内の要素にマウスオーバーすると追加の情報を得ることができます。場合によっては動画内からその製品を購入することも可能です。

投票:あなたの意見を共有し、コンテンツに関する認識を理解しましょう。視聴者は他の視聴者の反応をみることで、自己評価を行うことができます。

テキスト注釈:言いたいことを強調したり、あるいは見た目で興味を引く動画内でのコール トゥ アクション(CTA)で関連するコンテンツにリンクし、視聴者に次の一歩を選ばせたりすることが可能です。

電卓:インタラクティブな予算計算ツールを動画内で提供して、オーディエンスに対し例を示しより具体的な説明をすることができます。

チャプター化:動画をチャプター(章)ごとに分割し、視聴者が関心のある部分の近辺にジャンプしやすくします。

あらゆるクリックとあらゆるアクションは計測可能です。ですから、あなたのオーディエンスについてのさらなる洞察、さらなるリード、そして究極的にはさらなるビジネスにつながることになります。

Mitre 10は、ニュージーランドの金物・大工道具のチェーン店です。同社は多くのDIY動画シリーズを制作しています。小さな家を建てる家族への密着から、リフォーム番組から、コツを教える短い動画まで、多様な動画です。同社では、インタラクティブな動画プレーヤーを使用して、それぞれの動画で扱われた製品やソリューションを、簡単に発注できるようにしています。プレーヤー内の資材ボタンを押すだけで、そのアイテムを買い物かごに追加することができ、動画から離れることなく購入まで終わることができます。つまりデザイン番組を最後まで一気に楽しみながら、その道すがら材料を発注できてしまうのです!

 

動画マーケティングをさらに一歩進め、成功に導く

 

動画を収益に直接結び付けることができたら、次は見る人を没頭させ夢中にさせ、業績につながる体験を育てていく段階です。では、次にすべきこととは……シリーズの次の記事をお楽しみに。次回は動画の取り組みをパーソナライズする方法をお話しします。