主要ブラウザーが動画の自動再生を終了へ

主要ブラウザーが動画の自動再生を終了へ

動画広告をご利用の一部の皆様に影響を与える可能性のある、デスクトップ ブラウザーに関する重要な変更についてお知らせいたします。AppleとGoogleは最近、動画の自動再生を廃止するそれぞれの計画を発表しました。これは、自動再生機能に頼っているメディアパブリッシャーの収益に影響を与える可能性があります。モバイル機器上での自動再生の制限についてはご存知かもしれませんが、デスクトップ ブラウザーでは新しい措置です。

何が起きているのか?
 

Appleのブラウザーの最新版であるSafariバージョン11では、すでに音声付きの動画の自動再生は無効に設定されるようになりました。Appleの実装では、ユーザーがホワイトリスト方式で一定のサイトの自動再生を許可することが可能です(選択肢:「すべての動画」の自動再生を許可する、音声のない動画のみ自動再生を許可する、自動再生を許可しない)。ほとんどのエンドユーザーは、このような選択肢に気づかず、手動で自動再生機能を有効にすることもないでしょう。

 

Googleの場合、Chrome M65以降、デスクトップではユーザーが再生するためのインタラクションをしない限り自動再生はしません。この変更は、デスクトップのパフォーマンスをモバイルに近づけるために実行されるものです。グーグルは、こちらの記事の中でもその目的について説明していますが、重要な変更点の実際のロールアウトのタイミングについては本稿の最後の表にまとめてあります。

Googleの記事では、特定のサイトについてはChromeのMedia Engagement Index (MEI)(詳しくはこちらで説明されています)に基づいて新たな反自動再生措置から除外する計画であるとの記述がありますが、MEIは本稿執筆時にはまだ策定中となっています。

どのような影響が出るのか?
 

自動再生のプレロール(動画再生前の広告)に大きく依存しているパブリッシャーは、この変更により、利用可能な広告インベントリーが減少していることにほぼ間違いなく気づくでしょう。

ブライトコーブは、自動再生をするように構成されたプレーヤーと、自動再生が許可されておらず、再生には閲覧者によるクリックという既定の動作が必要なブラウザーシナリオを比較してテストしてきました。高MEIサイトは自動再生が許可されるというシナリオもあるかもしれませんが、どのメディアバイヤーがどの自動再生シナリオで動画を視聴可能(ビューアブル)とみなすかを決めるルールは非常にわかりにくいものです。例えば、今日時点で、Publicisは自動再生動画を視聴可能とみなしていますが、ミュートになっている場合はそうみなしていません。GroupMは、自動再生動画はたとえ音声をオンにした状態で再生しても視聴可能とはみなしていませんが、最近になって新たなガイダンスを発行し、Facebookのような「ネイティブ・プレースメント」として、音声オフの状態で自動再生する動画を視聴可能動画としてカウントすることを発表しました。

残念ながら、ブライトコーブには、ブラウザーレベルでの制約をコントロールしたり、これを回避したりする方法がありません。インベントリーの減少に加えて、指標の不一致やエラーの増加といった影響が出る可能性もあります。特にVPAID制作物は悪影響を受ける可能性が高く、この状況に効果的に対処しなければ、うまく表示できなくなる可能性があります。ブライトコーブでは、お使いのBrightcoveプレーヤーがこのような障害物を上手に回避し、皆様のコンテンツが問題なく再生できるように、できる限りの対策を行っていきます。

どうすればよいか?
 

このような変更に備えるためには、パートナーとの間で歩調を合わせておくことをお勧めしています。このようなブラウザーにおいて、音を出さずに自動再生するのがいいのか(この場合はビューアブルインプレッションとはカウントされません)、またはUXをクリックトゥプレイ(クリックして再生)に変更し、内容を観たくなるような画像をサムネールにすることに注力するかを決めましょう。内部での検討用に表を作成し、ブラウザー側の変更の影響によって引き起こされうるキャンペーンのデリバリー不足や収益減少といったリスクをまとめるのは役立つかもしれません。本ブログの執筆時のChromeの変更スケジュールは、次の通りとなっています。

 

2017年9月

新たな自動再生ポリシーを発表。

ChromeM62Canary及びDevで、Media Engagement Index(MEI)データ*の収集を開始。

2017年12月

M64ベータでサイトミューティングが使用可能に。

M65 Canary及びDevの自動再生ポリシーを発表。

2018年1月

M64安定バージョンでサイトミューティングが使用可能に。

M65ベータの自動再生ポリシーを発表。

2018年3月

M65安定バージョンの自動再生ポリシーを発表。

お客様のインベントリーのうちどの程度が自動再生によって得られているか、ブラウザー全体において視聴者層の構成がどうなっているかといったことによってリスクは異なってくることが予想されます。懸念やご質問があれば、いつでもブライトコーブのアカウントチームまでご相談ください。