ソーシャル動画のベストプラクティス:Facebook の動画をビジネスに活用する方法

ソーシャル動画のベストプラクティス:Facebook の動画をビジネスに活用する方法

Facebook は私にとって生活の一部になっています。あなたはいかがですか? 遠くに住む友人の様子を知りたいときは、Facebook をチェックします。婚約や養子縁組、バリ旅行、ダイエットといった驚くほど面白いライフイベントが次々にアップされるので、毎日連絡(メール)しなくても、Facebook を見れば大切な人の近況が常に把握できるのです。

マーケターの皆さんがご存知のように、ニュースや情報、エンターテインメントを求めるオーディエンスはソーシャルネットワークをチェックします。いまでは、ホームページやブログしか見ない人は滅多にいません。オーディエンスは、一人ひとりの嗜好やネットワークのおすすめを考慮した高度なアルゴリズムで面白いコンテンツを見られることを期待しています。Facebookにおける情報(特に動画)の消費は以前にも増して受け身的です。いまや Facebook の動画視聴回数は 1 日平均で 80 億件にのぼりますが、私たちが見るのは姪や甥、わんぱくなハスキー犬や猫の動画、有名人が車内で歌ってくれる「相乗りカラオケ」くらい。では、B2C 企業や B2B 企業はどうやって注目を引けばいいのでしょうか?

ソーシャル動画はソーシャル メディア上で関係を構築するための決め手ですが、Facebook 上ではオーディエンスの状況を敏感に察知し、ソーシャル メディア戦略を立てるにあたっては相手の邪魔にならないことを最優先しなければなりません。Facebook で反感を買わずに動画を投稿するには、おのずとシェアしたくなるようなソーシャル動画を制作しながら、コンテンツを最適化してシームレスな消費やインタラクションにつなげる必要があります。そのためのコツをいくつかご紹介しましょう。

Facebook のソーシャル動画を通じて、説得力のあるストーリーを語る方法

まずは、オーディエンスを理解しましょう。Facebook が特に影響力を持っているのは 18~29 歳の女性、次いで 30~49 歳の女性です。学歴や収入、地域はさまざまで、特定の業種に有利かどうかは分かりません。また、注目すべきは Facebook がおじいちゃん&おばあちゃん世代のお気に入り SNS だということ。50~64 歳、そして 65 歳以上のインターネット ユーザーは Twitter よりも Facebook を活用しています(注:オーガニック&有料のソーシャル動画をどちらも活用したいと考えているなら、オーディエンスの属性を絞り込むことがなおさら重要になります。)

Facebook ユーザー構成
インターネット ユーザーの中で Facebook ユーザーが占める割合

  インターネット ユーザー
全体 72%
男性 66
女性 77
白人および非ヒスパニック 70
黒人および非ヒスパニック(n=85) 67
ヒスパニック 75
18〜29 歳 82
30〜49 歳 79
50〜64 歳 64
65 歳以上 48
高卒以下 71
大卒 72
大学院卒 72
年収 3 万ドル未満 73
3 万ドル以上 5 万ドル未満 72
5 万ドル以上 7.5万ドル未満 66
7.5 万ドル以上 78
都市部 74
郊外 72
農村部 67

出典:Pew Research Center, 2015 年 3 月 17 日~4 月 12 日

コンテンツのトーンという点で、Facebook は非常にパーソナルな SNS ですから、エンゲージメントが重視されます。連帯感や相互利益がきわめて重要なのです。地方の企業も Facebook を上手に活用しています。事実、今後 12 カ月間にソーシャル メディアへの投資を検討している中小企業のオーナーやマーケターのうち 3 分の 2 が Facebook で動画を載せようと考えていますが、この割合は他のチャネルを上回っています。

いつも見ている地元のニュースを考えてみましょう。大火事の後のクリスマスに被害者のためにお金を集める消防士たち、目の見えない犬と耳の聞こえないウサギが助け合いながら農場を歩き回る様子……冗談だと思うかもしれませんが、そんなつもりはありません。この種のストーリーを見ると元気が出ますし、諦めない気持ちの素晴らしさを感じます。もっと簡単に言えば、このようなニュースを見ると悲しい気持ちになった後で幸せな気持ちになります。Facebook ではこの種のストーリーがどんどんシェアされていくのです。あなたもソーシャル動画で視聴者の心を動かしませんか。

では、グローバルに事業を展開する多国籍企業の場合はどうでしょう。同様に視聴者の心を動かせますか?それなら、この質問に答えてください。「あなたの会社はどうやってコミュニティーをサポートし、オーディエンスが大切にしている理念を支持していますか?」これは簡単なことではありませんが、ユーザーには「いいね!」を押し、会社のページをフォローしてもらうだけではなく、生活の一部になるような会社だと思ってもらわなければなりません。オーディエンスのネットワークに普段から積極的に参加して自社ブランドをアピールし、フォロワーの関心事について(動画を活用しながら)コミュニケーションを取りましょう。そうすれば、あなたの会社も主役になれます。

Facebook のソーシャル動画を最適化する方法

ネイティブ動画をアップロード

動画は Facebook のニュースフィードで人気を集めています。Facebook の動画はファンの約 22% にリーチしますが、YouTube で埋め込んだ動画がリーチするのはわずか 13%。写真はやや優先順位が低く、ブランドのファンの約 12% にしかリーチしません。自動再生が可能なのは Facebook と Twitter のネイティブ動画だけですから、こうした SNS におけるネイティブ動画のオーガニック リーチが多いとすれば、それはコンテンツが自由にフローイングしているからです。YouTube や Vimeo で埋め込まれた動画のように、クリックして視聴するわけではありません。

 

ノンネイティブ動画とネイティブ動画の違いをご覧ください。

常に注目を集める:Facebook の自動再生用に最適化

動画が 3 秒間自動再生されると 1 回の「再生」としてカウントする Facebook の基準は、動画のエンゲージメントを評価したいと考える企業にとって懸念材料になります。

どうすればもっと訴求力のある動画を制作し、ニュース フィードをスクロールするオーディエンスに 3 秒以上視聴してもらうことができるでしょうか? 動画の導入部を最適化しましょう。いますぐに。魅力的な動画の導入部といえば新しいサムネイル。以前、サムネイルを最適化すべきだとお伝えしたことがありますが、冒頭は興味を引く映像や人物から始めましょう。

動画はサウンドがオンでもオフでも興味を引くものにしなければなりません。鮮やかな動き、さまざまな環境にいる人物、色の変化、ユニークなカメラアングルなど、視覚的な刺激をもたらす要素をもれなく駆使しましょう。

Facebook 動画の理想的な長さはどのくらいでしょうか。1~16 秒の長さの動画でもオーディエンスの 40% は最後まで視聴しますが、30 秒以上になるとこの数字は 18% に落ち込みます。コンテンツの内容に合えば、統計上は 15 秒の動画フォーマットを使いこなすことをおすすめします。

最後に、オーガニック&有料のソーシャル動画モデルをどちらも活用しているのなら、「Facebook の動画広告は自動再生されない場合もある」ということを知っておきましょう。携帯電話の通信速度が遅いなど、動画再生を妨げる要素はいくつもあります。できれば、画面内部にコピーを使用したサムネイルを選ぶ必要があります。

 

動画だけでなく、コピーも上手に活用

私はライターとして、動画マーケティングにおけるコピーの重要性を力説しないわけにはいきません。視聴者の中にはフィード内で自動再生できない環境の人もいますから、シェアまたは拡散された動画のクリックを促す必要があります。視聴のきっかけになるようなコピーを駆使して、演出効果を高めましょう。

Facebook のソーシャル動画におけるコピーの活用法はそれだけではありません。実際の映像に言葉を入れましょう。動画の冒頭部は音声をオフにして視聴されることがほとんどです(中には最後まで音を消して視聴される場合もあります)から、動画の導入部で興味を引くには言葉が必要です。よく考えられたコピーを見れば、視聴者は瞬時に親近感を覚え、理解します。しかも、画面に浮かんだ言葉は、メッセージ性も高めてくれます。さまざまなインフォグラフィック動画のダイナミックな視覚効果を見れば、私の言おうとしていることがよく分かるはず。このテクニックは各種動画フォーマットで利用できます。

オーディエンスを歓迎する演出:自社の Facebook ページにグリーティング動画を追加

あなたの会社のことをよく知っている見込み客でもない限り、会社の公式 Facebook ページにしょっちゅうアクセスしようとはしません。アクセスするときは、あなたの会社のSEOマネージャーからヒントを盗もうとしています。見込み客は何を探して公式 Facebook ページに来たのでしょうか?訪れた人を動画で歓迎して、彼らのニーズに応えましょう。

具体的な方法として、Facebook の管理者は公式ページのトップに動画を「固定」することができます。もちろん、この動画をプロモーションのために時折変えることもできますが、あくまでも慎重に。グリーティング動画は会社の公式Facebook ページの雰囲気を決めるものですし、訪問者に強い印象を残すこともあるからです。

ページ全体を動画で通す場合は、1 つの Web サイトとして扱いましょう。どんな人があなたの会社のページを訪れ、どんなジャンルのコンテンツに最も興味を持つでしょうか? こうしたニーズに動画で応えましょう。

Australia.com が Facebook 公式ページの[About]セクションに動画をどう取り入れているかをご覧ください。

繰り返しになりますが、どうかストーリーを語ってください。愉快な内容でも、悲しい内容でも、元気の出る内容でも、腹が立つような内容でも、Facebook で人気の動画は何らかの反応を引き出しています。動画ほど生々しい感情に触れるメディアは他にありません。Facebook のオーディエンスは個人的なつながりを求めていますから、考え抜かれたクリエイティブなストーリーにおのずと惹かれます。認知度を最大限に高めたいなら、Facebook のソーシャル動画を活用して、あなたの会社のストーリーを自然と広めてくれるアドボケートを見つけ、このマーケティング チャンネルならではの口コミ効果を実現しましょう。会社としてのビジョンやオーディエンスに関するインサイト、ソーシャル ネットワークのノウハウを活かすこともできます。