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Zencoder を Google Cloud プラットフォームで利用する

Brightcove News

Zencoder では現在、ユーザーの皆様がコンテンツを処理する場所や手段を自由にコントロールできるような「特定のクラウドサービスに依存しない」新たな環境の開拓を進めています。その一環として、昨年 Google Cloud Storage(GCS)とGoogle Compute Engine(GCE)のサポートを開始しました。

Zencoder ではこれまで Amazon S3 と Rackspace Cloud Files のクラウド ストレージをサポートしてきましたが、この 2 つに Google Cloud Storage が加わります。「s3://」(Amazon S3)と「cf://」(Rackspace Cloud Files)プロトコルと同様、「gcs://」で始まる URL を作成することで、Google Cloud Storage にアクセスして、ファイルのやり取りができるようになります。初期設定後、GCS からコンテンツを取り出したり、トランスコーディングされたレンディション(アダプティブ HTTP Live Streaming を含む)を GCS に格納したりできます。

また Brightcove は、Zencoder ビデオ・オンデマンド(VOD)トランスコーディングが最近利用可能となった Google Compute Engine に対応していることも発表しました。GCE と GCS をともに使用することで、Google の大規模ネットワークを活用した動画のトランスコーディングと配信ワークフローの強化が可能になります。

GCS と GCE をフル活用できるよう Zencoder を設定するためのクイックガイドを次に紹介しますのでご覧ください。またご質問がございましたら、弊社までお問い合わせください。

Google Cloud Storage の設定

相互運用可能な GCS Credentials を作成

Google Cloud Storage は Amazon S3 API と相互運用可能ですが、簡単な初期設定が必要です。Zencoder 上で GCS を始めるには、Google Cloud Console 上で Interoperable Access に対応させ、アクセスキーを取得する必要があります。詳しくは、こちらのガイドラインの「To generate a developer key」をご覧ください。

Zencoder Credentials で確実に保存

アカウントに必要な Interoperable GCS クレデンシャルを作成したら、Zencoder Credentials ページ上から Zencoder 内に確実に保存します。

「Add Credentials」で、「Google Cloud Storage」を選択します。次に、新たに作成したクレデンシャルをもとに、Google Cloud Storage Access Key ID と Secret Access Key を入力します。忘れずに「Default credentials for transfers with gcs」をチェックしてください。「gcs://」で始まる URL がこれらのクレデンシャルにきちんと対応しているかを確認できます。

Google Compute Engine でのトランスコーディング

GCS クレデンシャルとトランスコーディング用に保存したコンテンツが用意できたら、GCE でのジョブ開始です。リージョンのパラメーターを設定すると、トランスコーディングするジョブがどのクラウドリージョンなのかをジョブごとに設定できます。「us-central-gce」と「eu-west-gce」が、新たな GCE のリージョンネームとして追加されています。

下はある作業中のジョブの例です。GCS からインプット用動画を取り出し、HTTP Live Streaming 用のレンディションを制作し、アウトプット用ストリームを GCS に送ります。自分のコンテンツを自身の既存 GCS に変更し、Request Builder にペーストすることで、この点をテストできます。なお、Rackspace Cloud Files と Amazon S3 を含めて、Zencoder の全既存パラメーターとストレージ事業者は新規の GCE リージョンに対応しています。

詳しくは本ガイドをご参照ください。

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