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By Akio Kasai

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魅力つきない「PLAYボストン」

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ブライトコーブは毎年5月に、本社のあるボストンで世界最大の動画カンファレンス『PLAY』を開催しています。2011年からスタートし今年で9回目の開催だったのですが、今年も日本から15社24名に参加を頂きました!今回、参加頂いた関西テレビ放送 笠井様にご協力頂き、本カンファレンスのレビューを頂きました。是非 PLAY 2020参加をご希望の方は参考にしてみては如何でしょうか?(写真も笠井様が実際に撮影されたものです)

ことし5月、2年連続2回目のPLAYに参加するため、ボストンの地に立った。

 初参加だった去年のように「あちこち見て回らねば」という焦りもなく、ローガン空港から会場のシェラトンホテルまで地下鉄でスマートに移動するなど、ベテランの風格(当社比)も漂っていた。惜しいのは、去年帰国したとき、あんなに固く決意した英語力の向上がまったく果たせていないことだったが、ブライトコーブの皆さんのご配慮で達者な同時通訳をご用意いただき、ことしも多くのセッションから学びを得ることができた。感謝。

それにしても5月のボストンは本当にすばらしい。強いレッドソックス。オイスターにクラムチャウダー、ロブスターロール。サムアダムズにハープーン。たくさんの緑とリス、カモ。卒業式シーズンなので、ハーバードやMITをうろついていても「留学生の身内かな」という気楽な扱い。よそものながら快適に利用できる地下鉄(本当にあるワンダーランド駅にも行ってみた)。訪れるなら5月が最適ではなかろうか(5月しか知らないが)。

私が関西テレビに入社したのは20世紀の出来事だ。編成や営業、報道などで合計20年をテレビに捧げ、動画配信に出会ったのはわずか2年前。知らないことだらけ過ぎて「自分が何も知らないのだけは確かだ」という頼りなさ(当社比)。

それに比べて、PLAYの壇上で事業展開を語る世界の動画事業者の顔の自信に満ちていることといったら。おかげさまでことしのセッションも面白いものが多かった。

オーストラリアの放送局「ナイン」が着々とインターネット分野に進出した経緯は長手順の詰将棋を解いていく快感があったし、フランスの有名な新聞「ル・フィガロ」に「視聴者はネットにテレビを求めていない!」と喝破されて、頭をかち割られるようなショックを受けた。

日本より広告単価は低いものの、インドやフィリピン、東南アジアなどでのマネタイズにも学ぶべきことが多かった。プライドだかコンプレックスだかわからないが「日本市場は特殊だから」と引きこもるのは、まったく将来の自分のためにならない。

何より印象に残ったのは、誰しも、自分たちこそがブライトコーブを道具として上手く使いこなしてやったといわんばかりだったことだ。大事なのはコンテンツ、そしてユーザーに届ける仕組みだ、とイヤでも気づかされる。ただ、PLAYで聞いた話や考えはあまりにしっくり身に付きすぎて、かえってPLAYで聞いたという事実を忘れがちだという気がする。

私もいつか登壇して自分の仕事ぶりを語り、ブライトコーブCEOのジェフ・レイ氏に切れのいい一言で受けてもらえる日が来るだろうか。「アメイジングストーリー!」なんて言われてみたいものだ。道は遠い。

来年のPLAY会場「ボストン・アンコール・ハーバー」は、地元の期待を背負ってことし6月に開業する統合型リゾートの中心施設だそうだ。地元のローカルニュースで「開業間近!支配人インタビュー」を特集しているのを見た。

来年も参加できたら、今度こそ英語力向上を果たして、世界中の同業者と「どうやったら視聴者を引きつけられるんやろねえ」、「こういうデータが広告主のハートに響くんや」といった話がしたい。関西弁でも通じないことはない気がするが、英語はできないよりできた方が、話の通りがいい。


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