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コンテンツ保護:DRM、それともHLS 暗号化?

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編集注記:今回の記事は、StreamingMedia.com の EVP である Dan Rayburn 氏から寄稿いただいたものです。コンテンツ漏洩の脅威が現実のものになっている今、これはあらゆるパブリッシャーとコンテンツ配信事業者が直面している問題です。コンテンツ保護の方法として、DRM(Digital Rights Management)および HLS 暗号化が最も一般的です。ではどちらを使用すればよいのでしょうか? その答えは、何を目指しているのかによって違ってきます。Dan がそれぞれのソリューションに適した場合とそうでない場合を詳しく説明してくれます。Dan の見解と併せて、RLJ Entertainment のオペレーションズ担当 CDO & EVP の Titus Bicknell 氏のコメントも参考にしてください。Titus は 5 月 11 日に開催された Dan のイベント、Streaming Media East と、5 月 16 日に開催いたしました_ Brightcove PLAY 2016 で講演しています。_

動画をストリーミングまたはダウンロードで配信している企業であれば、コンテンツ保護について考えているはずです。しかし実際どの程度のコンテンツ保護が必要で、どのような保護方法が一番確実なのか?そしてもっと重要な点として、そのためにいくらコストをかければいいのか考えたことはありますか?

DRM(Digital Rights Management)と HLS 暗号化は、現在最も一般的なコンテンツ保護技術です。いずれのアプローチも、プロパティ コンテンツの保護で優れた実績があります。しかしスタジオや従来の DRM ユーザーの間では、HLS 暗号化に対する関心が高まっています。これはなぜでしょうか?

まずは、各方法によるコンテンツの保護方法について見てみましょう。ストリーミング配信の場合、コンテンツはひとかたまりには配信されず、細かいビットに分割され、画面に届いたときに再度元の形に戻されます。したがって動画コンテンツをユーザーのクライアントに配信する場合、復号化鍵がなければ再生することができません。DRM によるコンテンツ保護は特定のデバイスでの再生を可能にするもので、保護したコンテンツは、デバイスが「ロック解除」用のコードを受信した場合にのみ表示することができます。この方法で、ダウンロードごとにコンテンツを 1 つのデバイスにだけ送信することで、複製できないようにしているわけです。

HLS 暗号化で保護されたストリーミング メディアは、720p 以下のビットレートでは複製ができない形で「復元」することで、複製を禁止しています。(720p は高解像度ではありますが、アダプティブ ビットレート ストリーミングの性質上、複製などでの使用に適していません)。コンテンツを 720p 以上で配信しない場合、HLS 暗号化は DRM と同等の機能になります。

Dan の記事全文は、こちら(英語)からご覧いただけます。