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コロナ禍で見出した新たなマーケット 高まるオンラインイベント需要の未来

2020年に新型コロナウイルスが流行しはじめて既に1年半が過ぎ、この状況をニューノーマルと捉えた、新たなビジネス戦略が必要なフェーズとなっています。こうしたなか、急速に一般化したのがオンラインイベントやウェビナーです。

株式会社日本ビジネスプレスは、運営するウェブメディア『JBpress』 にて以前からオンデマンド動画コンテンツの配信にブライトコーブを使用していましたが、ニューノーマル時代の新たなビジネス戦略として、オンラ インイベントやウェビナー運営においてもブライトコーブの編成配信機能『Brightcove Cloud Playout』を導入した企業の一つです。

『Brightcove Cloud Playout』は、動画コンテンツをどのような順番で配信するかといった編成作業を、ドラッグ&ドロップで簡単に実施し、指定の時間に配信することや、24時間ループ配信する 『Brightcove Live』に付加できるオプション機能です。

コロナ禍でクライアント企業の需要が飛躍

日本ビジネスプレスメディアビジネス事業部の鵜山雄介氏によれば、『JBpress』は、オンラインイベントやウェビナーを活用し、コロナ禍における広告主を対象にしたマーケティング支援事業の業績を飛躍的に伸ばしています。これまではリアルのセミナーなど運用のコストが大きく、社内のリソースを割くのが難しい状況でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、クライアント企業からの要望に対応できるよう体制を整えたといいます。

『JBpress』では増え続けるクライアントのニーズに応えるために、当初は外部委託していたセミナーの運用を内製できる環境を整え、オンラインイベントやウェビナー運用専門のチームを設立しました。そこまでしたのは 、「コロナ禍における一時的な代替案以上の可能性やメリットを感じているから」だといいます。

リアルイベントにはない、3つのメリット

鵜山氏によればオンラインイベントやウェビナーのメリットは「3つの解放」にあるといいます。

「ひとつめは『場所からの解放』です。リアルなイベントでは遠方の方に参加していただくハードルが高いのですが、オンラインイベントやウェビナーの場合は視聴者の所在地に制約がありません。先日公共セクターのDX戦略に関するオンラインイベントを行ったときには、様々な地方自治体の皆様に視聴していただきました。参加者からは、負担の軽減になっていると好評でした。」

「『時間からの解放』もメリットです。事前にコンテンツを収録することができれば、登壇者の都合が良いときに撮影して配信することができるので、様々な状況にフレキシブルに対応できます。

そして最後は『回数からの解放』。当社のオンラインイベント『JBpress DX Week』は平日開催でしたが、チャ レンジとして、土日に再放送しました。 『Brightcove Cloud Playout』を活用して、事前収録したコンテンツを最適な配信プログラムに並び 替え配信予約したものを、土曜日・日曜日に再放送しました。」

ポイントはアーカイブを残すのではなくて再放送すること。希少性を保ちつつ、平日忙しい層へ訴求をするひと工夫です。

「『JBpress DX Week』の2週間で登録者が3,000名、実際に参加していただいたのは70%という結果でした。オンラインで開催したことの意義やメリットを、協賛企業にも視聴者の方にも感じていただけたのではな いかと思っています。また役職別で見ると、部長職以上の方が40%以上でした。多忙でリアルイベントにはなかなか参加が難しい方が視聴する場所や時間を自由に設定できるからこそ、参加いただけたということだと思います。」

コロナ禍のビジネスチャンス獲得を支えた頼れる『Brightcove Cloud Playout』

「オンデマンド動画の配信に以前からブライトコーブのプラットフォームを使っていたので、自然な流れで『Brightcove Cloud Playout』を採用することになりました。当初はオンラインイベントやウェビナーの配信設定を外部の配信会社に委託していたのですが、コストがかかりますし、スピード感も遅くなる。『Brightcove Cloud Playout』を活用することで、テレビの番組を編成するかのように、配信したいコンテンツの順番を事前にプログラムして管理することができ、簡単に内製化できるようになりました。また、配信 に対してのノウハウが蓄積し、ビジネスとしても成り立つようになりました。今では専門のチームを作って、多いときには月に10本のセミナーを開催しています。」

「ブライトコーブの動画配信は、視聴者の環境にアジャストした画質の動画を自動的に選択して映すことがで きます。それにより、時折あった『配信が見られない・荒い』といった視聴者からのクレームが、ほとんどなくな りました。基本的なことですが、一番大切で有難いことは、安定した動画を視聴者にお届けできることです。」

『JBpress』がオンラインイベントやウェビナーを本格的に手がけ出したのはコロナ禍以降。それにも関わらず質の高い安定した配信を行ってきたことこそ、ビジネスの新たな柱となるほどオンラインイベントやウェビナー事業が成長した理由と言えるでしょう。

メディア企業におけるオンラインイベントや ウェビナービジネスの未来

コロナ禍に見出した、新たな商機であるオンライン イベントやウェビナービジネス。その未来を鵜山氏はどのようにとらえているのでしょうか。

「協賛企業により多くのメリットをお返しするために 『Brightcove Video Cloud』の優れたデータ分析機能を有効活用したいです。どんな視聴者がどのコンテンツをどれくらい見ているかだけでなく、普段『JBpress』のどんな記事を読んでいて、いつどんなタイミングでクライアント企業のウェブサイトを訪ねたのか。更にいえば、その後メールを送った際の開封率を分析し、個人情報の保護に抵触しない範囲 でデータ分析ができれば、休眠ユーザーの掘り起こしもできますし、ダイレクト営業のコミュニケーションも容易になるはすです。

アフターコロナには、リアルなイベントとのハイブリッド化も行なっていくつもりです。オンラインイベントやウェビナーでリーチを取って、リアルイベントでクロージングしていくという手法も効果的だと思います。」

2021年の年末にかけても、大きなオンラインイベントの開催を予定しているという日本ビジネスプレス。 動画配信という新たなビジネスチャンネルを得て、媒体社として、またコンテンツ制作企業としても躍進が期待できそうです。

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