なぜDynamic Deliveryは必要なの?

なぜDynamic Deliveryは必要なの?

昨年、BrightcoveはDynamic Deliveryという新しいメディア配信システムを導入しました。(→動画を見る
これにより、Video Cloudのメディア配信パフォーマンスが根本的に向上しました。 今回は、Dynamic Deliveryがどのような機能かを簡単に解説します。

 

従来の方式


Dynamic Deliveryのメリットを十分に理解するには、従来の方式であるスタティックデリバリー(静的配信)の課題を理解することが重要です。

スタティックデリバリーでは、1つのソースファイルをVideo Cloudにアップロードし、インジェスト(取り込み)の時点で必要なさまざまな設定を行います。例えば、エンコーディングするレンディションの設定(ビットレートや解像度など)、パッケージタイプ(パッケージフォーマットやDRM /暗号化設定など)です。これらの設定を数種類用意しインジェスト時に適用することで、レンディションのセットが生成されます。複雑な配信条件の場合、オリジンサーバに大量のレンディション設定を生成し格納することで解決します。再生時には、適切なレンディションが選択されて再生されます。新しいデバイスやフォーマットをサポートしようとするたびに、配信のための準備が複雑になりコストがかかります。

スタティックデリバリーのもう一つの落とし穴は、アップデートの手間です。パッケージングはすべてインジェストの時点で行われるため、新しいフォーマットを追加するには再トランスコードする必要があります。つまり、新しい形式が出現するか、既存の形式のアップデートがリリースされるたびに、コンテンツ全体を再パッケージングし、最新の状態に保っておく必要があります。

 

新しい方式 (Dynamic Delivery)


Video Cloudにソースファイルをアップロードすると、目的のレンディション(解像度、解像度など)をすべて作成し、フォーマットに依存しない状態で保存します。つまり、これらのレンディションは特定のパッケージ(HLS、DASHなど)に格納されず、断片化されたMP4(fMP4)として格納されます。ユーザーが任意のデバイスからコンテンツの再生をリクエストすると、ジャストインタイムでのパッケージングを開始します。ジャストインタイムでのパッケージ化とは、コンテンツを要求するデバイスに基づいてパッケージを生成し、適切な配信パッケージおよびDRMフォーマットを自動的に選択するものです。これにより、将来のデバイスやフォーマットに対応するためのコストと労力が大幅に削減されます。特に、DRMパッケージが複数ある場合など、複雑な設定要件がある場合は、ストレージコスト削減が期待できます。クリアなコンテンツを提供するという単純な使用例でも、HLSとDASHのレンディションの複製を減らすことで、ストレージコストを削減できます。

ジャストインタイム方式のパッケージングのメリット


ライブラリの将来性を確保
リクエスト時にパッケージングを行うことで、ユーザーは新しいパッケージタイプとDRMフォーマット、および既存のフォーマットのアップデートを容易に行うことができます。 以前は、顧客が新しいバージョンのパッケージやDRMフォーマットを利用したい場合、ライブラリ全体を再トランスコードするか、新しいフォーマットを追加する必要がありました。Dyamic Deliveryでは、パッケージャーの更新を適用するだけで、ライブラリ内のすべてのコンテンツに即座に更新を適用できます。

リーチの拡大
ジャストインタイムのパッケージングにより、再生時にマニフェストに表示される内容をコントロールし、より柔軟なフレームワークを提供できるようになります。 1つの例として、複数のオーディオトラックを1つのコンテンツに適用する機能があります。これは、複数の言語に対応しなければならない企業の間で増加している要件です。また、オーディオトラックに副音声を追加することで、視覚障害のあるユーザーにとってより使いやすいユーザーエクスペリエンスにすることができます。以前は、1つのコンテンツに複数のオーディオトラックを使用ためには膨大な手順を必要としましたが、新しい方式ではパッケージング時にすべて解決します。オーディオトラックは、キャプション(字幕)と同様に、プレーヤーに表示されるので、ユーザーがオーディオトラックを選択することができます。または、地理条件や関連するメタデータに基づいてプログラムで自動選択をかけることもできます。

柔軟性
CDNに関する要件は、それぞれ異なります。そのため、Dynamic DeliveryがCDNに依存しないようにしました。 従来の方式では、どの機能がどのCDNでサポートされていたか厳格に決められていましたが、Dynamic Deliveryでは、CDNの要件に基づいて設定し実装するします。

 

使い始めるには

Dynamic DeliveryはVideo Cloudに統合されており、インジェストと配信の両方に対応したAPIです。Dynamic Deliveryコンテンツは、同じVideo Cloudアカウント内の非Dynamic Deliveryコンテンツと併存できるため、今までのコンテンツを再変換したりする必要はありません。

更に詳細をご覧になりたい方はサポートサイト(左上のSelect Languageから日本語を選択可能)もご確認ください。