Context Aware Encoding: 魅力的な新機能の登場

Context Aware Encoding: 魅力的な新機能の登場

私たちがブライトコーブで働いているのは、動画に対し情熱を持っているからです。動画を見るのが大好きで、何百もの企業や団体の動画制作を楽しんでお手伝いしています。中にはそれが高じて、機能をいじくりまわし、動画の中核的要素の再発明につなげてしまう人までいます。この最後の1つこそが、動画技術全般に膨大な影響を与えるものとなっています。非常に面白いものになることもありますが、あまりに専門的すぎて説明するのが難しいこともあります。

2年ほど前、動画好きは皆こぞって、Netflixが完成させたライブラリの新技術に夢中になっていました。Per-Title Encode Optimization アプローチと呼ばれるこの技術は、それぞれの動画を分析し、フレームあたりの動きの複雑さに基づいて最適なエンコーディングの方法を決定するというものでした。単純にいえば、すべての動画は同じではありません。スポーツの動画は、プレーヤーだけでなくカメラも移動し、シーンからシーンへの動きが多いため複雑です。一方、ドラマはそれほどシーンからシーンへの移動はありません。ニュースや時事問題番組のコメンテーターはほとんど動きません。この動きこそがエンコーディングの複雑さに関係してくるのです。動きが多いほど、その動画のエンコーディングは難しいものになります。Netflixのアプローチというのは、コンテンツのそれぞれを調べて、内在する複雑さをベースに最適なエンコーディング方法を決定するというもので、このため「per-title encode optimization(タイトルごとのエンコーディング最適化)」と呼ばれています。Netflixのような、地球上の誰よりもたくさんのストリーミングを行う企業にとって、ほんのわずかな節約、ストリーミングのほんのわずかな最適化が積みあがって、投資に対する大きなリターンとなりうるのです。

この感動的なイノベーションと同じように、課題を別の角度から解決しようと試みる科学技術者たちはいつでも存在しています。それこそが、切手サイズの動画から今日のHDR 4K、DVR対応のライブ動画体験や、さらにその先へと進んできた理由です。次に来るイノベーションがどれほど感動的なものであったとしても、どこかに別のストリーミング技術の専門家がいて、世界を広く魅了する新機能の構築を考えているわけです。

今回のケースでは、Yuriy Reznikがリーダーを務めるブライトコーブの動画研究チームが、Context Aware Encoding(CAE)という当社の最新の動画イノベーションを開発しました。CAEは「コンテキストに合わせたエンコーディング」という意味ですが、コンテンツベースのエンコーディング最適化のコンセプトをもとに、ネットワーク状況やオーディエンス内のデバイス分布を加味して拡張したものです。処理される動画1本、さらにはその中のフレームひとつひとつについて、CAEはソースアセットを調べ、ターゲットとしている端末やストリームの配信に使用されるネットワークの計算をします。このアプローチを使用することで、CAEはエンコーディング処理を最適化し、ビットレート ラダーのビットレートだけではなく複数の属性を調整し、必要のないレンディションは使用しないでよくなります。このアプローチを使うことで、平均するとほとんどのコンテンツタイプで30%の節約を可能にし、またフレーム内での動きが少ない動画ではなんと50%もの節約が可能になったのです。  

最近のことで特に注目したいのは、動画業界で最も有名な動画の専門家であるJan Ozer氏が、ブライトコーブのCAEを 幅広く主観的なテストにかけていることです。 

Jan氏はこう述べています。

「なぜCAEがこれほど成功したのでしょうか?それはこの動きの少ない合成動画の場合、ブライトコーブが高画質の動画を従来のラダーよりも低いビットレートの視聴者に配信することを可能にするからです。結果を見れば、タイトルごとのエンコーディングの主要なメリットが浮かび上がります。視聴者は喜び、帯域幅の使用量は圧縮され、7段のラダーから4段のラダーに下がるために保存とエンコーディングのコストは下がります」

これはContext Aware Encodingに対する初期的なフィードバックとしては大変すばらしいものです。まだ始まったばかりです。より多くのパブリッシャー、ネットワーク、放送局と協力し、より多くのコンテンツのエンコーディングをすることで、アルゴリズムはどんどん学習していきます。究極的には、より豊かで魅力的な動画体験をありとあらゆる場所にいる視聴者に届け、メディア体験を大きく変革させるその一方で、コストを下げ続けられるということを意味します。 

Context Aware Encodingは現在ベータ版でBrightcove Video Cloudをお使いのお客様に提供しています。もしお試しになりたい場合は、営業担当者までお知らせください。