Brightcove PLAY 2017 Tokyo ハイライト

Brightcove PLAY 2017 Tokyo ハイライト

7 月 14 日(金)、ザ・リッツ・カールトン東京にて当社イベント Brightcove PLAY 2017 Tokyo が開催されました。300名以上の方々が参加し、過去最大のイベントとなりました。

Brightcove PLAY は2011年にボストン本社にて始まった、弊社最新プロダクトの発表や、弊社お客様に登壇いただいて事例や取り組みをご紹介する年一回のイベントです。日本でも2014年から開催され、今年で3回目となります。Brightcove Playは動画だけに特化したイベントで、動画に関係するメディア企業の方々や、デジタルマーケティングや企画に携わる方々など多くの方に、動画について1日考えて頂いたイベントとなりました。 

今回のブログでは、PLAY 2017 Tokyo で開催された各セッションについてまとめたいと思います。

◆ 基調講演

■ Morning Blockbuster
CEO (当時)の David Mendels より Brightcove の動画市場の流れや、それに伴う最新製品の紹介やデモが紹介されました。その中でいくつかのキーとなるイノベーションが発表されましたのでこちらでご紹介します。 

・360度動画, VR動画
少しずつ普及してきている360度 や VR 動画ですが、Video Cloud のプレイヤーではデフォルトで対応サポートされています。

・CAE(Context Aware Encoding)
AI を使用し、コンテンツ毎に最適なビットレートを探し出してエンコードする技術です。これにより画質がほとんど変わらず、場合によってはストレージやCDN利用量が50%近く削減できる様になります。

・In-Page Experiences
Brightcoveはこれまで、 Gallery 機能を通して簡単に動画ポータルサイトを作成できるサービスを提供してきました。今回、新たに In-Page Experience として、サイト全体ではなく、お客様サイトの一部に動画ポータルの枠を簡単に作成・編集・埋め込みができる機能を開発しました。

・Dynamic Delivery
年々、動画に関する新しい技術が登場していますが、これまではその都度お客様ご自身で新しいフォーマットに対応する必要があり、多くのリソースとコストがかかっておりました。これから普及が想定される DRM や新しいフォーマットについても同様です。Brightcoveが発表した Video Cloud の Dynamic Delivery 機能を使用すれば、これらの手間を大幅に減らすことが可能となります。

・社内での動画利用
動画活用の普及に伴い、社内などのクローズドな環境での動画活用の機会も増えてきました。すでに社員教育などの目的で、多くのお客様に社内利用をして頂いておりますが、より社内での動画活用をサポートするべく新しい技術やプランをご用意いたしました。

  

■ 動画マーケティングによる ショートフィルムの活用と可能性
俳優の別所哲也氏に、デジタルマーケティング領域でショートフィルムがどのような影響をもたらすか、将来的にどのような可能性があるかについてお話いたしました。映画関係のクリエイターによる動画の制作をしており、その道で活躍された視点でマーケティングにアプローチしている点がユニークでした。

 

◆ スポンサーセッション

■ Maximizing Revenue for Web Applications(利益につながるユーザ体験の向上とは)
アカマイ・テクノロジーズ合同会社 伊藤 様 より、世界最大規模の Akamai 社のネットワークの仕組みや、Web 高速化の重要性や Akamai 社が提供する Digital Performance Management の仕組みや実際の監視データ等についてお話し頂きました。

■ WIREWAX:はじめまして。WIREWAXです。
WIREWAX Japan の大瀬 様より、提供するインタラクティブ動画の要素識別に関する機能や利用事例のご紹介やその効果、また実際の使い方についてご紹介頂きました。クリエイティブで直感的な動作を、動画再生中のプレーヤー上で表現できる機能が印象的でした。

■ インストリーム広告のソリューション最前線
株式会社サイバー・コミュニケーションズ 國分 様より、透明性とクオリティが求められるインストリーム広告の市場および市場創出のお話、提供するサービス In-Stream IPM の開発の取り組みや特徴について、また広告の解析などについてお話頂きました。 

■ 動画コンテンツ・広告の成功に必要なこと全て話します!
菅原様(スマートニュース株式会社)、明石様(WHITE MEDIA)に広告出稿における動画コンテンツの制作のポイントについてお話頂きました。ユーザーがコンテンツをスキップできる時代におけるソーシャルメディアの在り方や、それを前提としてコンテンツ制作のポイントについてのお話が非常に興味深い内容でした。

■ Providing Innovative Services Using Video Data & Customer Data Platform ? ー Data Platform&Video View Data&Deep Learningで学習者の革新的な学習シーンを生み出す「スタディサプリ」
高木 様(トレジャーデータ株式会社)より、デジタルで発生するログデータをいかに活用の重要性や方法ついて TreasureData 社が提供するソリューションを交えてお話いただきました。また後半は、萩原 様(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)にお越し頂き、「スタディサプリ」サービスに関する新しい取り組みやTreasure DataやBrightcove製品の連携や解析の事例についてお話いただきました。ウェブやアプリの動画視聴履歴だけでなく、受講者のテストの回答履歴、JINS MEMEのメガネなどのIoTデバイスから取得できる視覚情報等、様々なデータを統合し解析されているビッグデータ利用の最先端のお話が聞ける貴重なお時間でした。

■ 個客のコンテクストに沿う動画配信で顧客エクスペリエンス向上を ~デジタル時代に求められるコンテンツの有効活用と簡単運用
安部 様(サイトコア株式会社)より、会社の概要、コンテクストマーケティングの重要性についてお話頂きました。昨今注目されているカスタマーエクスペリエンスの向上に伴うROIの改善や売上の増加などの事例を元に、コンテクストマーケティングでは個々人の情報を管理することでそれらを可能にする背景などをご紹介頂き、今までにない斬新なコンセプトが興味深かったです。

■ Techniques for Engaging and Effective Business Video(ビジネスにおける効果的な動画活用テクニック)
Kyle Morton氏 (HapYak Interactive Video) によるインタラクティブ動画の使い方や測定できる効果についてのセッションでした。インタラクティブ動画でどのように顧客にアプローチしどのような指標を測定し、どのような効果があったのか等、効果が見える形でお話頂いたのが印象的でした。

◆ デジタルマーケティング用途関連のセッション

■ B2B動画マーケティング最前線
甲斐 様(株式会社 日本HP)、水谷 様(株式会社HDE) から B2B のデジタルマーケティングでは欠かせなくなってきたマーケティングオートメーションの実用例をご紹介頂き、そのデータをより正確に取得できる動画の視聴履歴を連携し、よりロジカルに、より効率的にマーケティング活動・営業活動を行う方法についてもパネルディスカッション形式でお話いただきました。ウェブマーケティングとして、視聴者の興味度を測ったり、B2Bであっても感情に訴えかける施策など動画にしかできない活動をされている点が印象的でした。

■ デジタルマーケティングにおける動画活用事例と今後のチャレンジ
足立 様(日本マクドナルド株式会社)、鈴木 様(株式会社ニューバランスジャパン)より動画活用の事例、今後のチャレンジについてお話頂きました。すでに様々な種類の動画による拡散の取り組みをされており、いくつかの具体例を元に成功および失敗談をご紹介頂く、日本のデジタルマーケティングで先陣を切ってチャレンジされている両社の現場のお話を聞ける貴重な機会となりました。 

■ Digital Experiences that Outperform(動画で加速させるデジタルマーケティング)
Brightcove の Yuval Zukerman より、デジタルマーケティング用途使用されている海外の最新事例の紹介をしました。海外でも動画配信は、単なるコストではなく ROI に貢献するツールであり、デジタルマーケティングや営業活動ですでに重要な要素となっている点が興味深かったです。ファネルの落とし込みの各フェーズでコンテンツを使い分けている事や、営業サイクル期間が15分の1以下になった等、具体的な数値も含めた事例を紹介いたしました。

■ Product Innovations for Digital Marketing and Enterprise(デジタル マーケティング&エンタープライズにおける製品イノベーション)
Brightcove Product Management の シニアヴァイスプレジデント Phil Costa より動画によるリードジェネレーションについてお話しました。主に新機能 Gallery In-Pageや、マーケティングオートメーションによる新しいリードの創造をデモを交えて紹介いたしました。 

◆ メディア事業関連のセッション

■今年も注目!スポーツ動画ビジネスのチャレンジ
オンラインでのスポーツ動画ビジネスを先駆けて行っている小林 様(ワイズ・スポーツ株式会社)、三橋 様(株式会社 朝日新聞社)、須澤 様(一般社団法人リコネクトテレビジョン)にお集まり頂き、 鈴木 様(株式会社エスイーエス)をモデレーターとしてオンラインライブスポーツ中継を中心にディスカッションをして頂きました。選手のスタッツデータ等と合わせて配信したり、ほぼリアルタイムでハイライトをSNSに投稿しながら配信する事で、地上波やBSでは提供できなかったオンライン配信ならではの価値提供についてお話頂きました。

■ Winning Video Experiences: Data and Decision Making in Media(メディアビジネスにおける成功する動画ストラテジー)
Brightcoveのメディア事業領域における Marketing & Business Development の ヴァイスプレジデントの Mike Green より世界のメディアが動画に関するデータをどのように扱い、どのように意思決定しているのかを事例を元に紹介させて頂きました。A/Bテストを通じてより再生される傾向を一つ一つ検証している点など、世界でも地道な PDCA 作業を繰り返し再生数(収益)を改善している点が印象的でした。 

■ エンジニアが今抱える課題について パネルディスカッション Part 2
主にメディア事業に携わるお客様として、川越 様(日本テレビ放送網株式会社)、小林 様(株式会社テレビ朝日)、中村 様(株式会社CyberZ)、今野 様(株式会社GYAO)にお集まり頂き、動画配信に関する技術的な課題やお考えについてディスカッションして頂きました。動画メディアを運営する際によく問題に挙がる動画ビットレートや配信品質、広告挿入、カスタマーサポートについて実際に現場で携わるエンジニアの課題感やご意見など伺えた貴重な機会でした。

■ Product Innovations for Media(メディアビジネスにおける製品イノベーション)
弊社 Product Management の シニアヴァイスプレジデント Phil Costa よりメディア事業用途における弊社製品のイノベーションを技術的観点からご紹介しました。Dynamic Delivery の仕組みや、今後の動画配信技術の変化に対応できる柔軟性や、サーバーサイト広告挿入(SSAI)の仕組みや今後のロードマップについて、またBrightcove Live のアーキテクチャーについてお話いたしました。 

■ マルチスクリーン時代の動画視聴体験 クロージングパネルセッション
奥 様(株式会社 電通)をモデレーターに迎え、小池 様(株式会社サイバーエージェント)、蜷川 様(株式会社テレビ東京コミュニケーションズ)、須賀 様(株式会社プレゼントキャスト)、野村 様(株式会社フジテレビジョン)にお集まり頂き、様々な企業がスタートしている動画配信サービスについてパネルディスカッションをして頂きました。各社サービスの現状はもちろん視聴の大半はスマートフォンからアクセスされている事や、OTT(AppleTVやChromecastなど)からのアクセスも伸びてきている事など、マルチデバイスの幅が更に広がってきている点を実績値も交えてお話頂きました。また配信するコンテンツによって見られる時間や場所が異なり、それぞれのターゲットに向けて異なった対応をされ始めている点など興味深いお話を伺うことができました。

また、セッション以外にも PLAY 2017 Tokyo では、スタンプラリーや専用アプリを使用したゲームが開催されました。PLAYオリジナルのNIKEiDや、バルミューダのスチームトーストなどスタンプを集められた方やアプリのアクティビティランキングの上位者へ豪華プレゼントが贈られました。初めての試みでしたが想定以上の方々に積極的にご参加頂き、こちらのアクティビティも大盛況となりました。 

以上、PLAY 2017 Tokyo のご紹介となります。私は今年で3回目の参加となりますが、年々規模も大きくなり、セッション内容はより専門的になってきたと感じました。メディア事業においても、デジタルマーケティングにおいても、ますます重要度が高まる動画について、今後もこのようなイベントに限らず、様々なかたちで皆様に有益な情報をお伝えできればと思います。