メディアのためのブライトコーブ 2017 年マニフェスト:動画視聴エクスペリエンスを劇的に向上させる

メディアのためのブライトコーブ 2017 年マニフェスト:動画視聴エクスペリエンスを劇的に向上させる

注記:本記事は『エクスペリエンスと経済性:メディアのためのブライトコーブ 2017 年マニフェスト』の補足記事 (1) です。マニフェストの全文はこちらから PDF でダウンロードできます。

データは明確です。視聴エクスペリエンスが良いほど、動画の視聴の増加につながり、それは視聴時間や再訪問といった指標に表れます。だからこそ、私たちのメディアのための 2017 年マニフェストの第一に、エクスペリエンスの向上があるのです。もちろん、わずか 10 年ほど前の、動画サイズは切手大で SD カードに保存していた時代から比較しても何十倍も良くはなっていますが、伝統的なテレビが昔から提供してきたような、電源を入れればすぐに見られて、邪魔されることもない視聴エクスペリエンスを提供するには至りません。ウェブの世界では、良いエクスペリエンスの根本的な構成要素は長年、パフォーマンスであるとされてきました。読み込みが速いことは、より高いコンバージョンを意味します。Google は、すべてのページを 100 ミリ秒以内――人が紙の本のページをめくるのに匹敵する速さで読み込めるようにするという大胆な目標について口にしています。この 1 年から 1 年半の間に、特にパブリッシャーの間で、Facebook Instant Articles や Google Accelerated Mobile Pages のような先進性を伴ったパフォーマンス向上を目指す動きが目立っています。将来の繁栄を手中にしたいパブリッシャーからは、パフォーマンスへのかなりの投資(そして成果)が見られます。Financial Times 紙、The Washington Post 紙、The Telegraph 紙などが公表したデータも、それを示しています。

同じことがオンライン動画にも言えます。それどころか、もっと切実かもしれません。プレーヤーを読み込む時間、再生ボタンを押してから最初のフレームが再生されるまでの時間、そして再バッファリング イベントの回数は、視聴時間と視聴者の再訪率に多大な影響を与えます。ブライトコーブはこの分野のイノベーションに 4 つのベクトルを特定し、お客様にとって変革的なインパクトを 2017 年に実現できるような、具体的な動画パフォーマンスの改善を推し進めるために投資をしています。
 

  • プレーヤーの読み込み時間と最初のフレームまでの時間。ブライトコーブのまったく新しい HTML5 プレーヤーは、パフォーマンスを最も重要な設計目標として構築されました。プレーヤーの読み込み時間と最初のフレームまでの時間は、業界でもトップの指標を達成しています。これは、小さなセグメントを使うことに始まり、必要なもののみを読み込むこと、プレーヤーを最適化・コンパイル・ホストする方法、そして Media Source Extensions(MSE)を使ってセグメント化された動画の再生方法の低いレベルでの最適化といった点まで、プレーヤーの様々な側面を通して実現しています。

    ブライトコーブでは最近、読み込み時間と最初のフレームまでの時間について直接比較する調査を、第三者機関に委託して実施しました。これらの点について、現在の Brightcove Player は比較試験を行ったすべての競合他社のプレーヤー(そのうち 4 種を下図に示しています)の中で最も優れており、2017 年にもさらなる改良に向け、引き続き投資を行っていきます。

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ブライトコーブではこれらの要素が素晴らしい動画プレーヤーであるための基盤であると考えています。

  • 広告のシームレスな融合。プレーヤーとコンテンツの再生は視聴エクスペリエンスの品質において大きな要素ではありますが、広告を導入したとたん、最高の視聴エクスペリエンスが全くひどいものに転落してしまうことがよくあります。世界で一番読み込みの早いプレーヤーであっても、プレロール広告の読み込みに 5 秒以上かかったり、ようやく表示したと思ったら広告がエラーを出したりすれば、良いユーザー エクスペリエンスを提供することはできません。ブライトコーブでは、ユーザーが広告をどのように経験するかを管理する方法として、サーバーサイド広告挿入(SSAI)のほうが根本的に優れた方法であると考えています。また、SSAI を使うことで、素早くシームレスに再生を始める、ミッドロール広告の流れるテレビのようなエクスペリエンスが可能になり、さらに SSAI の広告は重要な解析もサポートしています。2017 年、ブライトコーブによる新たなイノベーションが、CSAI から SSAI への切り替えのコストと複雑さを劇的に軽減し、このより高品質のエクスペリエンスを主流に押し上げます。

同時に、これは技術面のみの問題ではありません。収益化の方針を決めるときには、広告の運用にユーザーエクスペリエンスへの影響を考慮する必要があります。CPM を高めるために再生を何秒も遅らせれば、消費者が遠ざかり最終的には収益を減らすことになります。ブライトコーブでは、業界全体と協力して応答時間の遅れを減らし、またお客様が影響を計測するために使用できるデータを提供して、この分野のベストプラクティスの明確化に注力することにしています(次の「エクスペリエンスの質」をご覧ください)。

  • エクスペリエンスの質を理解する。QoE(Quality of Experience)指標は、視聴者が実際に体験する動画エクスペリエンスの品質を理解し、透明化し、また改善し続けることを可能にしてくれます。2017 年から新たに、ブライトコーブのすべてのプレーヤー(ウェブおよびネイティブ)に、再生開始時間、再バッファリング、エラー、ビットレート、レンディションの切り替えなどを客観的に理解するための、洗練された QoE 解析ビーコンと、クエリーやレポートを可能にする機能を搭載します。さらに重要なことは、プレーヤーや動画配信システムに知性を加えるために、得られた情報を開発現場で利用するということです。ブライトコーブでは、各ビルドのプレーヤーを正式にリリースする前に、主要なエクスペリエンス指標に影響が出ないことを確認するため、実際の環境で多様な変数を使ったテストを行っています。さあ、このデータにマシン ラーニングと人工知能を適用したらどうなるか、想像してみてください。世界中に流れている膨大な量のデータをこの分析に利用することで、従来のアダプティブ ビットレート(ABR)を超える、動画配信の品質とコストの新しい「自動的で魔法のような」最適化が可能になると、私たちは信じています。

  • ブライトコーブでは、より高品質で没頭できる新たなエクスペリエンスを可能にするために取り組んでいます。4K、あるいは UHD 動画という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんし、あるいはこのようなコンテンツを実際に視聴できるモニターやテレビをお持ちかもしれません。もし見たことがあれば、これから言おうとしていることを分かっていただけるでしょう。4K 動画を観れば、きっと初めて HD 動画を観たときのことを思い出すに違いありません。

4K コンテンツが楽しめる理由はたくさんありますが、今すぐに「目に見える変化を起こす」ことのできるツールが、視聴体験をより豊かにすると私たちは考えています。例えば、1 秒間 60 フレーム(60 fps)の動画と AVC(Advanced Video Codec)、あるいはより高精細な H.264 で処理されたコンテンツは、今日の多くの視聴者にとってより好ましいものになり得ます。多くの人にとって、アダプティブ ビットレートが約束する体験は、未だ完全には実現されていないのではないでしょうか。また、視聴者ごとのプラットフォームやデバイスに最適化された動画エクスペリエンスのパッケージングと配信は、これまでにないほど複雑さや依存性に煩わされず実現できる可能性があると考えられます。より幅広い色彩とダイナミックレンジを備えた高ダイナミックレンジ(HDR)は、4K での体験を一層豊かにすることでしょう。さらに、ブライトコーブでは 360 度動画の配信を目指しています。視聴者を動画エクスペリエンスの中心に置き、周りのあらゆるものとインタラクトしたり、四方を見回したりできるものです。これを従来の動画と同じように容易に管理、配信できるようにします。

動画視聴エクスペリエンスの劇的な向上が、ブライトコーブの 2017 年メディア向けマニフェストの全体や、お客様をサポートするための 2017 年の計画においてどのような位置づけとなっているかについては、こちらをお読みください。