Facebook はテレビと YouTube を一網打尽にできるか?

Facebook はテレビと YouTube を一網打尽にできるか?

昨年 12 月半ば、Facebook の動画戦略が Twitter とブログ上で話題になりました。事の発端は Facebook の資料をリークした TechCrunch のこの記事です。この「配布禁止」資料は意図的に流出されたもので、その狙いは広告パートナーに従来のテレビや YouTube の広告の代わりとして Facebook を優先してもらうことです(Facebook の動画広告は公式に開始されました)。ただ TechCrunch の評価のおかげで、動画に対する Facebook の長期計画と今後の見込みをめぐる激しい議論が沸き起こりました。

本件についての私の見解はこうです。

今の世の中で最も手に入れにくいものは真の愛、次に消費者の関心です。ただ Facebook はどのテレビチャンネルやネットワークよりも注目を集めています。加えて、動画は他のいかなる種類のコンテンツよりも強いエンゲージメントと価値をたえず消費者に提供しています。これらをすべて考慮すると、Facebook が YouTube や従来のテレビを攻撃の的とするのは驚くに値しません。

これらの高付加価値の広告費をめぐる壮大なバトルは、はたから眺めている分には面白いものです。ただブランドが真に問うべきは、どのプラットフォームがより高い消費者の関心をつかみ取ることができるかではなく、消費者の関心をつなぎ止めておくために何をすべきかです。ブランドは Facebook 上で自社のオーディエンスを見つけ出さなければなりません。ただそれだけでなく、探し当てたオーディエンスを Facebook から連れ出し、自社のオウンドメディアに引き込む必要があります。ブランドが 100% の自由度を持つオウンドメディアにアクセスしてもらうことで、実際に視聴者をロイヤリティの高いファン顧客に転換できるのです。このようなアプローチ、ならびに行動プランは今日の YouTube に当てはまるもので、Facebook や Twitter もこの理想像の実現を目指しています。

経験豊かなブランドは、これまで以上に低コストで消費者の関心を得るためにアテンションが高いあらゆるプラットフォーム(テレビ・YouTube・ Facebook・Twitter)を互いに競わせるでしょう。そしてそこで節約した分を自社のオウンドメディアにつぎ込み、収益アップにつなげることを 狙います。これこそがブランド中心の世界であり、そこでは Facebook もエコシステムの住民の 1 人に過ぎないのです。