コンテンツ案内と VOD:ベストサービスとは?

コンテンツ案内と VOD:ベストサービスとは?

Kauser Kanji 氏はVOD Professionalのオーナー兼創業者です。本ブログでは、リーンバック エクスペリエンス中のコンテンツ デリバリについてご紹介いただきました。

VOD Professional で手がけている業務には、BBC の iPlayer や Hulu、Nerflix、iTunes といった人気のビデオ オンデマンドサービスに採用されたユーザ インタフェース(あらゆるプラットフォーム上での)の研究などが含まれます。スクリーン ショット(8,000 以上)を撮ったり、分析や業界トップのサービスと比べたベンチマークを手がけています。

このリサーチを進めている最中に、あらゆる動画製品に 25 の機能が共通してあらわれることに気づきました。具体的には、独自の動画プレイヤやコンテンツ推薦機能、ライブ視聴、ソーシャル サインイン、「いいね」、アクセシビリティなどです。ただそこに新たな機能が最近採用され始めました。VOD コンテンツ閲覧中のコンテンツ案内です。

これはとても理に適ったアプローチで、消費者はある動画を見ている最中に次に見るものを見つけられるようになります。ただ、いつ、どのようにコンテンツをユーザに知らせるかという課題が残っています。そこで本日は、私がこれまでに見たコンテンツ案内の成功事例を 3 つ紹介します。

#1. Magine
Magine はスウェーデンのストックホルム郊外にある欧州のクラウド TV サービスです。同サービスを利用することで、コネクティッド TV やモバイル デバイス上でコンテンツを閲覧中に、数多くの方法で別のコンテンツをサーチできます。まず EPG(電子番組ガイド)を開いたままで、画面左上に動画を表示できます(下図参照)。


 

次に、フルスクリーン表示で動画を見ている最中にも、右側に表示されたリストから番組を選んで同時に視聴できます。右側の番組リストには、現在放映中の別の番組や 24 時間以内に放映されたオンデマンド番組が表示されます。


最後に、「チャネル グリッド」オプションがあります。これは画面を 9 つに分割し、左上に視聴番組を表示し、残りの 8 つに選択可能な番組を表示できます。


#2. Vevo
Vevo は、Google と Sony Music Entertainment が共同所有する音楽 TV アプリで、私が今、一番気に入っている VOD サービスです。その理由の 1 つは、この iPad バージョンはデザインが素敵なばかりか、操作性に大変優れ、コンテンツを事前にロードできるからです。そのため、途切れることなく次々に動画の視聴が可能です。CM 表示が頻繁でなく、また表示される場合も短時間でスキップできます。加えてオーバーレイ機能を利用して、動画を閲覧しながら別のコンテンツをサーチできます(下図参照)。



#3. ADB Graphyne
最後が、Graphyne サービスで、このデモを最近オランダのアムステルダムで開催された IBC カンファレンスで見ました。これはコネクティッド TV とセットトップボックス向けの新たなユーザ インタフェース(UI)とユーザ エクスペリエンスの(UX)のフレームワークです。ADB(Advanced Digital Broadcast)製の Graphyne は閲覧中の TV 番組や映画上に、推薦コンテンツのショートカットやメディアバー、操作性の高いアクションメニューを盛り込んだ「ウォール」を表示します。

オンライン動画のコンテンツ案内に関する成功事例についてご意見がございましたら、ぜひコメントセクションからお寄せください。

Kauser Kanji 氏は、ビデオ オン デマンドや IPTV、コネクティッド TV 上での動画制作に携わる方向けの専門ウェブサイトである「VOD Professional」の創業エディタです。この業界に長年関わっているカンジ氏が最初に手がけた VOD 関連業務は、英国紙「Racing Post」のオンライン部門長として 2005 年に担当した、インターネット上でのライブおよび録画の競馬コンテンツの立ち上げです。以降、NBC Universal のウェブ部門長のほか、新放送局 ITN やグローバルに事業を展開する Virgin Media 向けの動画関連プロジェクトを手がけています。
Kanji 氏の Twitter アカウントは @vodprofessional です。