動画アクセシビリティの改善・SEO 対策・ユーザ エクスペリエンスの向上で、より幅広い視聴者にリーチ

動画アクセシビリティの改善・SEO 対策・ユーザ エクスペリエンスの向上で、より幅広い視聴者にリーチ

Brightcoveのテクノロジ パートナである 3Play Media は、高度な教育機関や企業、政府機関向けに高品質のキャプション、トランススクリプト制作、そして翻訳ソリューションを提供しています。

インターネットは、ビジネスや教育、娯楽、コミュニケーションにますます欠かせない存在になっています。そして、エンゲージメントを高める記憶に残るコンテンツを創ると同時に、それらを通じてインターネット上で視聴者とコミュニケーションを取れる動画のパワーは計り知れません。マーケターとして、私たちは情報を受け取っているだけでなく、情報を提供し視聴者の皆さんとコミュニケーションも図っています。この経験から言えることは、オンラインの動画マーケティング戦略は、深く考え抜かれ、綿密に組み立てられた効果的なものでなければならないということです。この点には皆さんが賛同していただけると思いますが、動画のアクセシビリティ(アクセスのしやすさ)という別の問題もあります。不要だと考えている方が多いのですが、それは間違っています。企業は新たな市場開拓のチャンスを逃すばかりか、ユーザ インタフェースを改善したり、SEO 対策を講じたりする機会をも逸してしまいます。アクセシビリティの向上に取り組むことは、法的リスクの減少につながるほか、CSR 活動の 1 つにもなります。本ブログをお読みいただくことで、動画アクセシビリティ向上のメリットに関する理解を深めていただければ幸いです。

ユーザ エクスペリエンス
ユーザ エクスペリエンス(UX)とは、ある製品やシステム、サービスを使用したユーザの感情のことを言います。テクノロジの発達に伴い、今では対面でのコミュニケーションを必要としません。そのため、オンライン上で良好なユーザ エクスペリエンスを獲得することが、あらゆる企業の成長に不可欠となっています。オンラインでの事業展開に絞っている企業にとっては、ウェブサイトの印象が極めて重要で、その機能性や使い勝手は何にもまして大切です。

ユーザ エクスペリエンスは、顧客とブランドとの関係を如実に示します。ユーザ エクスペリエンスは状況やイノベーションによってたえず変化しますが、一度悪化したユーザ エクスペリエンスを変えるのは難しいことをマーケターは熟知しています。Peter Moreville氏が著した Semantic Studios のユーザ エクスペリエンス ヘキサゴン(以下参照)には、サイト閲覧者の体験・経験をデザインする際に必要な数多くの要素が見事にまとめられています。

皆さんご存知のように、ユーザ エクスペリエンスはウェブ デザイナや情報設計者だけのものではありません。マーケターは購入者が辿る道、すなわち Yahoo や Google、Bing から通じるあらゆるアクセスポイントに沿って、製品動画やブログ記事、白書などのコンテンツを制作してアップしています。さらに、動画マーケターは動画を制作する前に、アイデアの利点や有用性、価値を評価します。というのも、視聴者がその動画を価値がないとみなし、シェアやツイートをしなかったり、好きにならなかったりすることを恐れるからです。しかし、アクセシビリティについてはどうでしょうか? 常に考慮しているでしょうか? NO ですね。アクセシビリティは多くの動画マーケターの戦略から抜け落ちているポイントなのです。

ウェブのアクセシビリティ、オンライン動画、SEO 対策
皆さんは今、アクセシビリティがどのように SEO と関係しているのかと思っているかもしれません。ただ実際にアクセシビリティの成功事例の多くを紐解いていくと、この対応に伴い検索エンジンがコンテンツをより深く理解できるようになり、コンテンツのインデックス化とページランクのアップに役立っていることが分かります。このことに気づいている人はそう多くはないかもしれません。

それでは、ウェブ アクセシビリティとは一体何でしょうか? それは、どのような境遇の人でも使用可能なウェブサイトを制作する手法のことを指します。ウェブサイトやインターネット コンテンツへのアクセスが制限されるような障害を抱えている米国人は全体の約 2 割に上ります。興味深いことに、アシスト技術向けの設計は検索ロボット用のデザインと多くの共通点があります。例えば、検索エンジン向けに制作した画像やマルチメディアの代替テキストは、スクリーン リーダを使用することで視覚障害者も理解できます。検索エンジンがより大きなウェイトを置くヘッダもまた、強調ポイントとして視覚障害者が理解しやすいポイントです。前回のブログ「動画トランスクリプトを活用した SEO 対策」で紹介したように、トランスクリプトは音声コンテンツをテキスト表記したもので、このおかげで聴覚に障害がある方も動画コンテンツにアクセスできるようになります。もちろん検索エンジンもしかりです。

私たちはユーザのオンライン エクスペリエンスを高めるために、サイトにマルチメディア機能を埋め込みますが、その際、複数の感覚に訴える手法が不適切だとユーザが離れてしまいます。ただ、このことに気づいていないことがままあります。アシスト技術を導入した場合でも、デザインや技術的な問題で、障害のあるユーザは壁にぶつかってしまうのです。ゆえに、長時間にわたるローディングタイムを待ち続けたり、インターフェースの問題に取り組んだりする辛抱強さがユーザの側にないと、このような配慮のなさが SEO やレイティングに悪影響を及ぼす可能性があります。ユーザ目線のデザインがとても重要なのはこのためです。

オンライン動画のアクセシビリティを高めるには
Google はウェブ上の莫大な情報を、万人がアクセス可能で有益な方法で分類・整理することを理想に掲げています。複数のフォーマットで情報にアクセスできることも高く評価しています。そのため、Google ではキャプションやトランスクリプトの付いた動画を検索結果の上位に表示します。キャプションは動画の「見つけやすさ」とアクセシビリティを大幅に高めます。さて、ユーザの多様性とその様々なニーズに応える重要性を理解したところで、それでは Brightcove Video Cloud プレーヤ上で動画のアクセシビリティを高めるにはどうすれば良いでしょうか?

キャプション
キャプションは動画再生中に、そのストーリーにあわせて画面上に表示されるテキストです。キャプションは聴覚に障害のある視聴者を対象としており、音響効果やスピーカの情報などすべての音声コンテンツが含まれます。

トランスクリプト
トランスクリプトは、誰でもアクセスできるようコンテンツをテキスト表記したもので、動画や音声のアクセシビリティを高める大切な要素です。トランスクリプトは視聴覚に障害のあるユーザに高い価値をもたらします。聴覚に障害にあるユーザでもトランスクリプトを読むことはできますし、視覚障害者の場合は再生可能な点字読取装置やスクリーン リーダを使ってトランスクリプトの内容を理解できます。オンライン動画の場合は、キャプションとテキストのトランスクリプトを付けることをお勧めします。音声コンテンツの場合は、トランスクリプトだけで充分でしょう。

SEO 対策やユーザ エクスペリエンスの向上には、サイトの滞留時間が極めて重要です。トランスクリプトはユーザのエンゲージメントを高め、キャプションは動画を最後まで視聴する割合を 40% から 80% に上げるという調査結果も出ています。視聴者へのメッセージ訴求を望むなら、ぜひトランスクリプトを作成することをお勧めします。

Brightcove Video Cloud でのキャプション作成法
3Play Media が提供するキャプションやトランスクリプトの制作、翻訳ソリューション機能は、すでに Brightcove Video Cloud に統合されています。動画ファイルは自動的に Brightcove Video Cloud から直接 3Play Media のアカウントに転送・処理されます。キャプション作成後は、自動的に Brightcove Video Cloud アカウントに戻され、所定の場所に格納されます。

動画アクセシビリティ向上によるビジネス面での利点
中小を含めた企業における動画アクセシビリティ向上によるビジネス上のメリットを見てみましょう。

増加・向上できるもの: サイトの利用、カスタマ ロイヤルティ、潜在的マーケットシェア、SEO、操作性、モバイル デバイス対応
削減・低下できるもの: 法的措置の費用、法的コスト、ブランドイメージの悪化

Netflix の件を思い出した方もいるかもしれません。同社は動画のアクセシビリティにまつわる訴訟がもたらすマイナス要素を軽減することを選びました。キャプションのないコンテンツのストリーミング配信サービスは聴覚障害者の楽しみを奪っているとして、全米ろう協会は 2012 年に Netflix を訴えました。米国障害者法(ADA)タイトル III は自社のオンラインビジネスの適用外だと Netflix は主張しましたが、受け入れられなかったため、和解の道を選びました。同社は積極的な対応を進め、2014 年までにすべての動画にキャプションを付けることで合意しました。この事例から示唆されるのは、今後アクセシビリティは付加機能ではなく、ウェブコンテンツのスタンダードになるだろうということです。

優れたコンテンツを立案・制作・配信・拡充していくのが質の高い動画 SEO 戦略です。動画マーケターは動画キャプションと SEO の関係に気づき始めていますが、アクセシビリティがユーザ エクスペリエンスの向上に重要な役目を果たしていることを理解している人はまだ多くありません。質の高いコンテンツと優れたユーザ エクスペリエンスは SEO 対策に不可欠であると、Google は繰り返し述べています。動画コンテンツの配信者の向こうには、必ずその受け手が存在します。自己満足の動画ではなく、万人が楽しめるようコンテンツを最適化していきましょう。

Shannon K. Murphy は、米マサチューセッツ州ケンブリッジにあるオンライン動画のキャプションやトランスクリプション制作サービスを提供する 3Play Media のコンテンツ マーケティング マネージャです。3Play Media 以前は、HubSpot や Dow Jones Local Media のマーケティング コンサルタントを歴任。2008 年以降は、SEO やインバウンド マーケティング、コンテンツ制作に精力的に取り組んでいます。