短縮版を活用した動画コンテンツのプロモーション

短縮版を活用した動画コンテンツのプロモーション

私は最近、主要放送局やオンライン パブリッシャをはじめとする幅広いデジタル メディアのカスタマから同じような質問をよく受けます。自社の動画コンテンツのプロモーションにあたり、関連する映像を収めた短縮版をどう活用するのがベストかという質問です。短縮版はパブリッシャとオーディエンスをつなぎ、真の収益源であるフルバージョンの動画コンテンツのプロモーション全般に役立つ価値あるコンテンツである、と一般的に認識されています。ただ、カットされたシーンや舞台裏映像、キャストのインタビュー、ボーナス クリップなどをどのように活用すべきかという点については、まだ確固たる答えがありません。

私たちは短縮版にも巨大な威力があると信じています。そこで、短縮版の取り扱いについてユーザの皆さんの手助けになるようなアドバイスをいくつか紹介します。

フルバージョンを補完する独立した短縮版の価値は膨大
短縮版のコンテンツは時にそれだけでも独立したコンテンツとなりえます。成功事例の 1 つとして、米 TV 局 AMC の「The Talking Dead」を紹介しましょう。The Talking Dead は、AMC のドラマ「The Walking Dead」に関するライブ(そして究極的にはオンデマンドの)トークショーです(絶妙のネーミングですね)。プロモーション目的で早い段階から多岐にわたる短縮版の動画コンテンツを制作してきた AMC は、その過程で成功の法則を蓄積してきました。最も多くのトラフィックを集めるとともに SNS で一番の話題となったのは、舞台裏のインタビュー映像でした。これを踏まえて、AMC は実に見事な決断を下しました。The Talking Dead を独立したオンライン シリーズとしてスピンアウトしたのです。視聴者はこれに飛びつきました。そして今では、競合局が放送しているプログラムよりも多くのオンライン視聴者を集めるまでになっています。すごいですね。すべての放送事業者が The Walking Dead と同じようなファン基盤を予め抱えているわけではありませんが、この AMC の成功から次のことが明らかです。既存のオーディエンスは、自分のお気に入りのプログラムの周辺情報を提供したり、プログラムについて話し合ったりできる追加コンテンツには信じられないほどオープンで、時にはそのようなコンテンツを求めることさえある、ということです。

短縮版コンテンツで広告販売機会の拡大を検討する
まだそれほど活用されていませんが、短縮版コンテンツでの広告スペースの販売は収益拡大機会の 1 つであると私たちは考えています。「New York Times」を例に取りましょう。同紙はトラフィックの多い不動産ページの動画スポンサーシップ パッケージを販売しています。ここで販売条件を掲載 1,000 回あたりの料金である CPM ベースではなく、月次の固定スポンサーシップ フィーとすることで、広告収入の飛躍的な増大を見込める可能性が出てきます。同様の手法は、アート & エンタテインメント欄や求人欄などでも簡単に採用できます。

短縮版のコンテンツ配信は戦略的に
一緒にお仕事させていただいているカスタマの間では、自社で抱えるすべてのチャネルで短縮版のコンテンツを一斉配信するのが一般的です。ただ戦略的には、この手法がいつもベストというわけではありません。最近は、短縮版のコンテンツを配信チャネル別にプログラミングするケースも見るようになってきました。一例をあげると、Twitter で 15 秒のハイライト版を流したり、Facebook や YouTube で特定のエピソードをティーザーとして配信したりといった具合です。これらはすべて、自社サイト上でのプロモーション用の短縮版コンテンツの配信と整合性が取られています。短縮版コンテンツの配信戦略はまだ始まってから日が浅いですが、一斉配信に代わるユーザの成功事例が出てくるに違いありません。より練り込まれたアプローチが大きな実りをもたらし始める日もそう遠くはないでしょう。

短縮版コンテンツの配信事例についてアドバイスがありましたら、ぜひお寄せください。皆さんからのご意見をお待ちしています。