コンテンツとチャネル:「バーチャル コンシェルジュ」化が進む動画コンテンツ

コンテンツとチャネル:「バーチャル コンシェルジュ」化が進む動画コンテンツ

今回は、全 5 回のデジタル マーケティング シリーズの 2 回目です。お楽しみに!

ほんの少し前と比べて、私たちの生活は格段に便利になりました。Stop & Shop スーパーの食料品デリバリー サービス「Peapod」ついて、初めて耳にした日のことを今でも鮮明に覚えています。インターネットで品物を選ぶと、指定した時間に玄関先まで届けてくれるのです。これまでの常識を覆すようなサービスで、まるで魔法のようでした。それから 10 年もすると、家事やちょっとしたお願いごとなど、ほとんどすべてのサービスを手軽にアウトソースできるようになりました。洗濯や健康メニュー、自分の好みの合った洋服のコーディネート、日用品やペットグッズのデリバリーなど、望むモノはほぼ何でも手に入ります。食料品のデリバリーはもはや当たり前のサービスです。私たちは多くの点で、この「バーチャル コンシェルジュ」がいる生活、すなわちテクノロジで便利になった日常にすっかり慣れてしまっています。必要なモノはもちろん、欲しいモノなら何でも、希望する条件ですぐに手に入れることができます。そして、これはもちろん、エンタテインメントや教育、教養系などあらゆる種類のコンテンツでも例外ではありません。

オンラインの動画コンテンツはコンシェルジュのような存在であると私は思っていますが、それには 2 つの理由があります。

  1. 主要な企業向けソフトウェアの購入に関する知見から新シューズのレビューまでの様々なトピックや無数の決めかねていることについて、私たちはアドバイスや助言を求めます。そして、その解はネット上にあると期待(時には要求することも)します。買ったばかりのPottery Barnの鏡をどのように掛けたらいいのか分からなかったとしても、心配いりません。壁への掛け方を紹介したオンライン動画をすぐに見ることができます。この傾向は業界や製品カテゴリを超えて広まっています。
  2. 消費者はどのプラットフォームやデバイスでも、いつでもどこでもコンテンツにアクセスできることを求めています。そして大半の人が、これを実現するのに必要なすべての労力(そしてテクノロジ)を当たり前のものと考えています。Lenovo のノート PC でも iPad でも Galaxy S3 でも、デバイスに関係なく同じ視聴エクスペリエンスを希望しています。そこで、コンテンツを制作したプロデューサのためにも、デバイスに依存しないコンテンツ アクセスを「できれば」ではなく「当たり前」のものにすることを目指して、多くの放送局やブランドは献身的な努力を重ねています。

PC の死
それでは、異なるチャネルやメディアで一様にコンテンツにアクセスしたいというニーズを、なぜブログで紹介する価値があるのでしょうか? それは、消費トレンドの大きな変化の象徴だからです。次の統計データを見てみましょう。

コンピュータや伝統的な TV といった従来のツールは、もはやコンテンツ アクセスの面で最も人気が高いわけではなく、あらゆるカテゴリのコンテンツ パブリッシャは消費者が「目を向けている所」に行かなければならないと理解しています。ただこれは見た目ほど簡単ではありません。

複雑なモバイル デバイスへのリーチ
では、なぜ簡単ではないのでしょうか? モバイル プラットフォームの断片化が今後も大きな課題となることがその理由です。その結果、コンテンツ クリエータが様々な通信タイプ、プラットフォーム、デバイスへの対応に取り組もうとも、動画コンテンツのクオリティの一貫性が損なわれるリスクが常に存在します。加えて、すべてのオーディエンスに高品質な視聴エクスペリエンスを一様に提供できない可能性もあります。この点は明らかに大きなチャレンジで、ブランドや放送局は主要なターゲット オーディエンスに引き続きブランドへの愛着を持ってもらえるよう取り組んでいかなければなりません。ただ今では、教養系およびエンタテインメント系のどちらのコンテンツにも「コンシェルジュ」サービスを提供可能なテクノロジがありますので、希望する視聴者には放送プログラム並みの高いクオリティをいつでも届けられます。

新たな視聴デバイスとしてコネクティッド TV が浮上
ただ、コンテンツ プロバイダはタブレットやモバイル デバイスのみにフォーカスしていれば良いわけではありません。YuMe が発表した最近の調査結果によると、スマート TV の普及率は 2013 年に 20% 近くまで上がり、コネクティッド TV での動画視聴は昨年から 7% 伸びて今年 42% に達すると見られています。またこのレポートによると、消費者はマルチスクリーンでの視聴に慣れており、単一のコンテンツ スクリーンのみを集中して閲覧するケースは極めて少なくなってきています(補完関係にあるオンライン動画コンテンツの視聴や関係性の促進については、別の機会に触れますね)。ここでのポイントは、スマート TV の普及が今後も続き、Chromecast や RokuFan など無数の OTT(ネット配信動画)オプションが人気を博すようになる中、コンテンツ プロバイダは消費者の期待に応えられると自信を持つ必要があることです。

コンシェルジュ ビジネスと同じく、コンテンツ ビジネスの基本はカスタマ サービスです。カスタマ、つまり視聴者が求めるモノを適切なタイミングで届けられるかどうかが成功と失敗の分かれ目になります。ブライトコーブでは、コンテンツ プロバイダの皆さんが最高品質のオンライン動画コンテンツを毎回お届けできるよう、チームの一員としてこの困難な課題克服に向けたサポートを提供しております。