ワークフローとサービスを自動化する

ワークフローとサービスを自動化する

「狂気とは同じことを繰り返しながら、違う結果を期待することである」という有名な格言がありますが、個人的には「狂気とは同じことを何度も何度も、いつまでも繰り返すことである」という方がより正確な気がします。

どうして狂気などという話題を持ち出したのか? ソリューション エンジニアとして、私はワークフローの検証を繰り返し行っています。それはある特定のワークフローの成否がお客様の日々の業務に極めて大きな影響を与えるからです。Brightcove Video Cloud によるワークフローの自動化は、重要度の高い業務でも、フラストレーションを感じずに遂行できるようになるのです。

アップロードの自動化
まずは動画コンテンツの収集から始めましょう。コンテンツの供給元は多岐にわたります。自社でオリジナルの動画コンテンツを制作するケースもあれば、コンテンツ制作の大部分を専門会社に委託する場合もあります。コンテンツが第三者のライセンス品である場合も多々あります。

動画コンテンツを自社で制作するにしろ、キュレーションするにしろ、あるいはその両方を組み合わせるにしろ、動画ファイルや動画情報を記したメタデータを様々な供給元から入手し、Video Cloud に格納するには、多くの場合、莫大な労力を要します。そこで、この業務の効率化について、私が関わっているお客様の事例をいくつか紹介します。

社内でのファイルの収集

コンテンツ収集のために社内の担当者を追いかけまわしたり、FTP ディレクトリや Excel の表を組み合わせた非効率なワークフローを取り入れたりしていませんか? もしそうなら、素晴らしい方法があります。社内グループからファイルを収集する最適な方法は、アップロード用のアプリケーションをつくることです。形式としては、社内のユーザが動画ファイルとメタデータをアップロードできる Web フォームみたいなもので十分です。Video Cloud の FTP バッチ プロビジョニングまたは Media API を使用することで、皆さんの Video Cloud アカウントに直接動画コンテンツをアップロードし、Video Cloud 上で必要なすべてのメタデータを含めた各種処理やトランスコーディングが可能となります。この手法を採用すれば、事前にコンテンツを収集し、それを Video Cloud に格納するというステップが不要になります。

この手法のもう 1 つのメリットは、メタデータの正しい取り扱いを実施できることです。コンテンツを分類する仕組みを構築するのに苦労していませんか?(これに関する詳細は、私の同僚である Ricky のブログをご参照ください。)コンテンツの制作者が各動画アセットと一緒に「必ず」提供しなければならないデータがありますか? あるとすれば、アップロード用アプリケーション内に入力フィールドを作成して、強制的に入力せざるを得ないようにしましょう。事前にデータ カテゴリを設定し、プルダウン式の選択肢を用意します。入力ミスを防ぐために複数選択できるようにします。この入力フォームは好みに応じて、シンプルにも複雑にもできますが、動画を分類する仕組みを確立し、「video_0003421421!」のようなファイル名の動画が送られてこないようにする格好の機会となります。

外部委託先からのファイル収集

この手法を少し掘り下げて、委託先、パートナーまたは外部の企業などから動画コンテンツを入手するケースを考えてみましょう。この場合も、上記のアップロード用アプリケーションをそのまま使用できますが、一般的な要件を1つ加えたほうが良いでしょう。外部からアクセスできるようにする場合は、通常 Web フォーム上に認証プロセスを埋め込んでおく必要があります。色々な人が勝手に動画をアップロード出来てしまう状況は避けたいですよね。

コンテンツ エクスチェンジ
高品質のコンテンツをコンテンツ ライブラリに追加することを検討しているなら、コンテンツ エクスチェンジが最適です。ブライトコーブでは先ごろ、Content Exchange を開始しました。Content Exchange を導入することで、Brightcove Video Cloud を使用されているお客様は、コンテンツのキュレーションやライセンシング目的でコンテンツ パートナーと直接やり取りできるようになります。この統合機能はすでに利用可能で、メディア コンテンツをクリック 1 つで皆さんの Video Cloud アカウント上に直接シェアできるようになります。

パブリッシングの自動化
スマート プレイリスト

マニュアル作業でこなした場合、デジタル コンテンツ戦略におけるパブリッシングと配信には計り知れないほどの労力がかかります。パブリッシングのワークフローを最も手軽に改善できる一番の方法は、Video Cloud のエコシステムのなかにプレイリストを採用することです。このプレイリストは自社の動画分類戦略の一部として、キーワードやタグを動的に使って整理するのがよいでしょう。最終的なイメージは次のようなものです。皆さんの Video Cloud アカウント内にある、様々な供給元から送られてきた動画コンテンツはすべて、自社の分類規定に則って的確にタグ付けされています。これらのコンテンツは、(デスクトップ PC やスマートフォン、タブレットなどへの配信用に)複数のレンディションにトランスコーディングされ、すべての適切なエンド ポイントの配信先(メインサイト、マイクロサイト、姉妹サイト、パートナーサイト、YouTube など)に、人手を介さずに自動的に送られます。

テンプレート化されたプレーヤ - 参照 ID

プレーヤ パブリッシングも自動化できます。特に威力を発揮するのが、記事ページや製品紹介ページなど、Web サイト全体に数多くの動画プレーヤを埋め込む場合です。ここで覚えておくべき大切な点は、埋め込まれた Video Cloud プレーヤ内で変更する必要があるのは、動画 ID あるいは参照 ID だけで良いことです。少々専門的ではありますが、このプロセスを具体的に紹介したサイトがありますので、ぜひご覧ください: パラメータを指定してコンテンツをプレーヤに割り当てる

このシナリオでは、Video Cloud 内にプレーヤ(1 つあるいは複数)をつくり、好みに応じてカスタマイズします。その後、HTML ページのテンプレート内のベース プレーヤとして、このプレーヤ テンプレートを使用します。記事ページや製品ページをつくる際には、適切なコンテンツの動画 ID あるいは参照 ID を入力するだけです。皆さんの CMS あるいは E コマースのソフトウェアと Video Cloud を統合している場合は、より一層簡単です。

MRSS

最後になりますが、コンテンツ ライブラリをパートナーに配信・シンジケートするための MRSS フィードの作成は、誰にでもできることです。これらのフィードは高度なカスタマイズが可能で、容易に作成できるため、皆さんのエコシステム内の各パートナーにそれぞれ独自のフィードをつくると良いでしょう。そうすることで、どのコンテンツがどのパートナーやプラットフォームに配信されているのか、きめ細かく管理できるばかりか、クリック 1 つで個々のパートナーシップを終わらせることが可能です。MRSS にまつわるあらゆる可能性を検討するには、まずこのサイト(Creating MRSS FEEDS for Distribution)をご覧になることをお勧めします。

今回の内容はかなりハイレベルで、端折った部分も多々あります。ただ、このような幅広いトピックを 1 回の記事で詳細にわたって紹介するには限界があります。効率性のアップ、ならびに動画の迅速なパブリッシングや配信の可能性について、意識を高められるような内容にしたかったのです。皆さんのワークフローの煩雑さが狂気のレベルにまで高まってきているとお感じになられたら、ブライトコーブの担当者までご連絡ください。狂気から抜け出し、皆さんの人生をより健全にするための戦略についてディスカッションしてまいりましょう。