コンテンツ マーケティングとジャーナリズムは共存可能?

コンテンツ マーケティングとジャーナリズムは共存可能?

コンテンツ マーケティングが活況を呈していることは周知のことですね。ブライトコーブもデジタル マーケティング業界のお客様と共にその最前線にいて、彼らが「所有」しているコンテンツという大海原を見事なまでに航海していく様子を目の当たりにしています。その結果、組織のブランド構築や売上目標達成に、高品質のコンテンツがどれほど効果的なのかを実感するのです。同時に、ブランドのコンテンツ マーケティングは、新たな収益創出源をもたらすことでメディア企業の活性化にも貢献しています。先日公開された Mashable の記事、『Can Content Marketing Save Journalism?(コンテンツ マーケティングはジャーナリズムを救えるか?)』は、正にこの点を詳しく検討したもので、非常にお勧めです。Contently に掲載されている Sam Slaughter の寄稿記事では、大手メディア企業(The Onion、Gawker、The Atlantic、BuzzFeed などを含む新旧両方)が、広告主向けのスポンサー コンテンツを制作するために独立したコンテンツ部門(社内組織)を立ち上げたと記載されていました。

この点については年初の記事でも触れましたが、引き続き新たな局面を迎え、パブリッシャと広告代理店がお互いの領域に入り込み始めたのです。これはブランド、そして対象となる視聴者にとって何を意味しているのでしょうか?

勇気あるブランドはパブリッシャの専門知識を活用して成長。たとえば、The Onion が制作し Mashable の記事で参照された Microsoft IE9 ムービーのパロディがあります。The Onion の読者の間では Microsoft が「イケてる」企業ではないのかもしれませんが、あまり深刻に考えず、The Onion と一緒にブランド コンテンツに取り組むことで、巨大なテクノロジ企業である Microsoft が自虐的なユーモアを披露できたのです。Slaughter の記事にあるように、The Onion のユーモアやトーンは、人によっては不快感を与えかねないため、このムービーによって Microsoft が非難される可能性があります。それでも私自身は、その種のリスクを計算した上で自社ブランドをネタにした Microsoft に好感を持ちます。

PR記事は以前からあるが、高速配信は新しい試み。印刷および Web 媒体は、常に PR 記事で従来型の広告を補ってきました。しかし現在、静止媒体でも動画媒体でも、単にもっと興味のある内容に移る前に読み流すものではなく、視聴者が実際に吟味したいと思うものが発信されるようになりました。ブランドがパブリッシャのクリエイティブなコンテンツ部門を活用することで、ジャーナリスティックなセンスのある素材を得ることができます。また対象となるメディアの典型的な視聴者から最も受け入れられやすいスタイルであることも条件になります。

パブリッシャが PR コンテンツを制作することの倫理上の問題。Slaughter も触れているように、これが最もあいまいな部分です。パブリッシャはすでにどのコンテンツが PR 目的なのか、そうでないのかについて明確にせずに(これに異議を唱える人もいるでしょう)、この分野に参入し始めています。私自身はこれを解決の難しい問題とは考えていません。特に動画の世界では、スポンサーシップがより明確です。同時に、パブリッシャが制作した PR コンテンツは、疑問の声やブランドへのマイナス イメージといった、従来の広告代理店(利害関係が一致している)との間なら簡単に回避できる問題も伴ってきます。

このトピックについては今後も検討が必要で、周辺の情報を引き続き収集する予定です。皆さんはどのようにお考えですか? 従来の広告がジャーナリズムを救う? それともコンテンツ マーケティングによってパブリッシャのジャーナリスティックな完全性に悪影響が出る? 是非皆さんのご意見をコメント欄に残してください。