オンライン動画に影響を及ぼすモバイル業界トレンド

オンライン動画に影響を及ぼすモバイル業界トレンド

私は、オンライン動画に影響を及ぼす可能性がある最新のニュース、予測、データなどには、表面的にでも必ず触れるようにしています。モバイルやオンライン動画、オンライン広告の領域の急成長は力強く同時進行的に絡み合っていて、じっくり考えなければならないことが山ほどあるからです。先日、モバイルの動向に関するレポートがいくつか発表され、Brightcove 全顧客のエコシステムにも大きな影響を及ぼす内容がありました。まずは皆さんがアクセスしやすいブログで、この発見を共有したいと思います。

米国の消費者が支払ったデータ利用料が、史上初めて通話料を上回る
Telecommunications Industry Association の 最新レポートによると、2012 年における消費者のモバイル データ利用料が、通話料を初めて上回ったことがわかりました。このレポートによると、消費者が 2012 年中にモバイル デバイス データに支払った金額は 948 億ドルでした(2011 年は 711 億ドル)。これに対して、通話サービスに支払った金額は 864 億ドル。この数字から、モバイル デバイスの多用や、データ中心のアクティビティ(モバイル動画ストリーミング)での利用といったトレンドが、今後も予想されることを再認識させられました。

今年、スマートフォンの販売数がフィーチャフォンを超える
関連するニュースとして、IDC が先日発表した調査データにおいて、今年消費者が購入するスマートフォンの台数がフィーチャフォンのそれを上回ると予測されています。このレポートによると、主として低価格デバイスや 4G ネットワーク速度の向上によってこのような動きが進むとのことです。私はデュアルスクリーンの普及、そして移動中でも自宅でいるときと同じ情報やエンタテインメント エクスペリエンスを活用したいという消費者ニーズもこの動きに拍車をかけていると考えています。

2012 年第 4 四半期のオンライン動画広告は昨年同期比 50% の伸び
comScore の 2012 年第 4 四半期 State of Digital レポートによると、昨年末時点でモバイル広告は 11% の成長でした。ところが、同期の動画広告は 50% の成長を見せています。Mobile Marketer では、オンライン動画視聴時間における広告視聴時間は 2% 未満で、従来のテレビにおける 25% という広告視聴割合に比べて非常に少ないことから、コンテンツ制作会社はオンライン動画から大きな収益を得られるチャンスが大いにあると分析されています。50% という成長率は、パブリッシャが広告パートナ ネットワークとの統合を迅速に行い、現在失われている収益確保機会を活用しようとしていることがわかります。

モバイル動画アプリとストリーミングが好まれる傾向
先日の Mobile World Congress では、3 月初めに出された 2 月の Mobile Consumer Report を、Nielsen が正式に公開しました。このレポートには世界的なモバイル動画視聴の動向に関して、興味深い考察が含まれています。特に、消費者がビデオ クリップをダウンロードするよりも、モバイル動画アプリケーションやストリーミングにアクセスする方を好んでいるという(想定内の)結果が報告されています。プレミアム メディア企業が、ダウンロードでは DRM や収益化ソリューションを導入できないという点からも、これは当然の結果です。Nielsen はもうひとつ、モバイル動画視聴とそれが従来のテレビ視聴に及ぼす影響について、興味深い点を提示しています。レポートによれば、スマートフォン所有者の大半がモバイル動画へのアクセスによるテレビ視聴への影響はほとんどないと回答していますが、中国やインドなどの新興経済市場では、スマートフォン所有者の 33%(中国)と 28%(インド)がモバイル動画の視聴によって、従来のテレビ視聴時間が短くなっていることが分かったのです。この種のデータ ポイントに今後も着目して、グローバル ベースではどう変化するのか時間をかけて見ていくのもおもしろいでしょう。

興味深いデータ ポイントは、今後も継続的にこのブログで取り上げていきます。Twitter や Facebook でのオンライン動画に関する最新業界ニュースも是非ご覧ください。