クラウド エンコーディング ソリューション評価のヒント

クラウド エンコーディング ソリューション評価のヒント

クラウドベースの動画トランスコーディングに関心がある方なら、この市場に Amazon が突如参入したことをご存知でしょう。Brightcove Zencoder がトップ プロバイダであるこの分野に、Amazon の Elastic Transcoder サービスが参入してきました。クラウド エンコーディング ソリューション評価の真っ最中だという方はおそらく、「この 2 つの違いはなんだろう」という疑問をお持ちだと思います。

弊社の考えをお伝えする代わりに(どうしても身贔屓になってしまうんです)、双方の技術に精通したユーザである、ScreenLight の Chris Potter 氏による独自評価を紹介したいと思います。先日、Studio Daily に Chris の評価が掲載されました。Chris はどんな結論をだしたか。クローズド キャプションやライブ ストリーミング サポートなどの、特殊で、時に複雑なニーズを抱えた動画パブリッシャにとって、今のところ最もお勧めなのは Zencoder だと言います。では、それはなぜなのか。Chris の具体的な評価結果をご覧ください。

エンコーディング速度と待機時間
現場で最もよく聞かれる質問の 1 つは、「エンコーディング速度はどのくらいか」という点です。エンコーディング パートナを検討している企業や組織にとって、扱いやすい処理時間であることは非常に重要な要因です。Chris の記事にもあるように、常に待ち時間を短縮するべく、弊社は以下のことに取り組んでいます。

  • 動画がアップロードされると、Zencoder は要求された出力フォーマットのエンコーディングをすべて同時に開始。
  • 大量の動画の処理に追加でサーバが必要な場合、追加サーバ資産の確保を自動的に実行。

Amazon は待ち行列の処理を完全には公表していないようですが、各アカウントに対して最大 4 つのパイプラインを許可し、ジョブごとにいずれか 1 つのパイプラインを選択すると公表しています。Amazon では、リソースさえあれば、ユーザは 1 つのパイプラインごとに最大 1,000 件のジョブを実行することができます。現在のところ Chris は、Zencoder と AWS のタイムラインの比較をまだ行っていません。弊社の現在の待ち時間は約 10 秒なので、弊社のエンコーディング速度と待ち時間が優位であると自負しています。

フォーマット サポート
Chris は次のように語っています。

アダプティブ ビットレート ストリーミングを提供しようと考えている人にとって、Amazon のサービスで iOS デバイスへの HLS ストリーミング用にセグメント化された出力ファイルが作成されないことは問題になるでしょう。Apple のストリーム セグメント化ツールを使用すれば、必要なすべてのファイルの出力と実行はできますが、HTTP ライブ ストリーミング用に最適化された MPEG-TS を自動的に出力できる Zencoder を使用する場合よりも手間がかかります。

入出力コーデックとフォーマット サポートは、クラウド エンコーディング ベンダの意思決定には重要な点です。弊社がサポートしている全フォーマットの一覧はこちらからご覧になれます。

コスト
コストとは顧客に提供される価値関数でなければなりません。上に示された通り、Zencoder のサービスは最高のパフォーマンスとフォーマット サポートを提供します。

Amazon はそのクラウド基盤により、低価格化を実現することに成功しています。Amazon は、SD 動画エンコーディング 1 分あたりで 0.015 ドルを課金し、HD 動画の場合は 1 分あたり約 0.03 ドルを課金しています。

一方、Zencoder のサービスは従量制で、SD 動画 1 分あたり 0.05 ドルからという設定です。多数のユーザで年間 2,000 ドル分をご契約いただける場合なら、SD 動画 1 分あたり 0.02 ドル、HD 動画で 1 分あたり 0.04 ドルとなります。料金表に掲載されていない大口契約の場合は追加の割引制度もあります。

限られた活用事例では、Amazon のサービスのほうがコスト面でメリットがある場合がありますが、Chris が強調しているように、大口ユーザや複雑なニーズを抱えたユーザにとっては、Zencoder サービスのほうが有利で、価格も魅力的です。

その他の重要な点
Chris の Studio Daily への寄稿には、価格、フォーマット サポート、速度以外に、クラウド エンコーディング ベンダを選択する際に非常に重要なその他の点も挙げられています。たとえば...

  • クローズド キャプション: オンライン動画によるクローズド キャプションの提供を定めた FCC 規則に準拠したクローズド キャプションを自動的にサポートしています。現時点で Amazon は、クローズド キャプション ニーズに対応していません。
  • ライブ トランスコーディング: Zencoder は、現在この機能をベータ版で提供しています。Amazon はまだ提供していません。
  • デジタル著作権管理: 弊社は Widevine との直接統合により、DRM がシームレスに行えるようにしています。Amazon では現在、DRM サポートをオプション サービスとして提供しています。
  • カスタマ サポート: Brightcove のエコシステム全体で、カスタマ サポートを非常に重視しています。Zencoder 製品については、電子メールおよびチャット サポートを無料で提供しています。Enterprise プランでは、電話サポートも提供しています。Amazon のサポート機能は、サポート資料やフォーラムを含め有償となっています。

動画パブリッシャが抱える大量で多様なエンコーディング ニーズに対応できるのは、Zencoder クラウド エンコーディング ソリューション以外にないと考えています。とは言え、是非ご自身で Chris Potter 氏の見解をお読みください。また、このユーザのコメントも参考になるでしょう。