デュアルスクリーン広告の導入が遅れている理由とは

デュアルスクリーン広告の導入が遅れている理由とは

ここ数年、デュアル スクリーン コンテンツについてはとりわけ多くのことが語られてきていますが、中でも話題の中心は「エクスペリエンス」でした。しかし今回の記事で取り上げたい点は別にあります。それは、なぜ広告がこの新たなパラダイムを活用していないのかという点です。
デュアル スクリーン アプリは今後 1 〜 2 年の間に標準化される見込みです。だからこそ私たちは、すぐ傍にあるセカンド スクリーンでアプリを操作することそのもの、あるいはその一部としての、こうしたエクスペリエンスに期待を寄せることになるわけです。すでに、AirPlay を使用して iOS デバイスのコンテンツをセカンド スクリーンにストリーミングしたり、ミラーモードでゲームをプレイしたりすることができますが、今のところ、広告用途でのセカンド スクリーン活用はあまり行われていません。

では広告技術がこのエクスペリエンスに順応し、それを活用するまでにどのくらい時間がかかるでしょうか。

一般に、広告の進歩はこの種のエクスペリエンスより 1、2 歩遅れています。オンライン動画が初めて登場したときも、リニア プレロールが定着するまで数年かかっていますが、今やあまりにありふれていて、オンライン動画の大半にプレロールがなかった頃を思い出せないほどです。プレロールが登場する前は、CPC(クリック単価)テキスト広告を画面下部の広告ユニットにプッシュする方法を開発するのに、パブリッシャやアド ネットワークは試行錯誤を繰り返しました。その後プレロールが普及し、ブランド サイトの CPC 広告はほとんど消えてなくなりました。そしてページ内拡張が可能なディスプレイというコンセプトを巧みにストリーミングにも「融合」させ、今では VPAID などの IAB 標準によって動画ウィンドウ内のインタラクティブ広告ユニットを処理しています。

では、デュアル スクリーン アプリとの関係はどうでしょう。私は、多くの広告技術企業が今後 1 年の間に IAB 標準を基に拡張を行い、このエクスペリエンスを実現して、広告主やブランドに以下のような先進的なコンセプトを提供できるようになることを期待しています。

  • 「セカンド スクリーン」上にプレロールを表示し、地域/顧客層に応じた関連オファーをタブレットに表示
  • 「セカンド スクリーン」上でのリニア プログラミング中にインタラクティブなクイズを提供し、ライブ視聴者の回答をタブレットに表示
  • 「セカンド スクリーン」でのプレロール再生中に、タブレット上で瞬時に視聴者アンケートを行い、ブランド イメージの向上や広告効果を測定
  • VW Passat のミニ・ダースベイダー広告」のような、消費者に結末を予想させる「エンディングを当てよう」型の広告
  • デュアル スクリーンで VivaKi の Ad Selector ユニットを実装し、タブレット/デバイス上で選択して、セカンド スクリーンでリニア広告を再生

そしてもちろん、これを導入することができるパブリッシャは、この種の広告ユニットに通常より高いインプレッション単価(CPM)を設定し、VAST フォーマットをカスタマイズした拡張機能によって実装することになるでしょう。

これらがパブリッシャにとって不可欠なものになるかというと、おそらくそうはなりません。ただし、代理店やブランド企業から広告予算を獲得するための営業活動で注目を浴びるには間違いなく役立つでしょう。